柿埜真吾メルマガ〈金融危機をどう防ぐか(1)〉

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 23/5/7号◆◆

SVB(シリコンバレーバンク)の倒産以来、預金流出に悩まされていたファースト・リパブリック銀行の破綻は、それほど大きな驚きではなかった。
ファースト・リパブリック銀行は昨年末時点の資産規模は2126億ドルとSVBよりやや大きく全米14位(SVBは16位)の規模を誇る中堅銀行だった。
サブプライムローンバブル崩壊で2008年に破綻したワシントン・ミューチュアルに次ぐ史上二番目の規模の銀行破綻である。
3月から続く大型銀行倒産は留まるところを知らない。

SVB、シグネチャー銀行、ファースト・リパブリック銀行などの一連の銀行破綻の原因として預金保険対象外の大口預金に依存した資金調達、債券運用や不動産投資の損失など経営の問題を挙げるのはたやすいだろう。
同様の問題を抱える銀行の破綻は時間の問題である。しかし、銀行の破綻を個別の経営陣の無能さや悪徳に帰するのは、全体の構図を見失う結果になりやすい。

英国の自由主義の歴史家アクトン卿は、悪徳よりも権力を疑えという名言を残している。
経営者の悪徳や強欲をあげつらい、聖人君子の政治家に悪しき民間人の誤謬を正してもらうという発想は危険極まりない幻想である。
通常、市場競争は望ましい結果をもたらす。
強欲な経営者はうまく機能している市場では消費者の役に立とうと勤める経営者になる。
自動車や携帯電話の品質向上は熾烈な企業の競争が生み出したものであり、経営者が聖人君子であったから技術革新が起きたわけではない。
市場に問題が起きるのは、見えざる手が機能しないような制度の欠陥が存在するか、政府の見える手が市場の機能を妨げている時である。

欧米の中堅銀行の一連の倒産はこれが最後ではないだろうし、その原因は単なる経営者の無能や強欲などではない。
今回の金融不安の背景になるのは…
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今回のメルマガは、3月から続くアメリカの大型銀行倒産の原因と金融不安の背景にある二つの要因について、柿埜真吾研究員が解説しています。
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(文責:事務局)

※引用画像(左):ファースト・リパブリック・バンク
Yamini D Sridhara – 投稿者自身による著作物, CC 表示継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=56086944による

※引用画像(右):サンフランシスコのファイナンシャル・ディストリクトにある、本社の入居するビル(2022年)
Aquintero82 – 投稿者自身による著作物, CC 表示継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=120168404による

 

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《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」のお知らせ》
救国シンクタンク 第7回フォーラム「皇位継承問題」を令和5年7月30日(日)に開催致します。

【開催趣旨より】
われわれ救国シンクタンクは、日本救国に向かう多くの政策を、提言・普及・実現してきました。
では、何が達成されれば救国なのか。
それ自体を皆で議論しながら常に検証していこうと話し合い、多くの議論を積み重ねてきました。
その中で、皇室は別格であり、常に別枠の政策として扱ってきました。
なぜならば、「日本の歴史を象徴する皇室を守り抜けなくて、何を守るのか」に尽きるからです。
令和4年、安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議最終報告書が提出されました。
しかし、ほとんど動いていません。
そこで我々は一石を投じるべく、「皇位継承問題」をテーマとして、5人の有識者の方々をお招きし、第7回フォーラムを開催します。
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フォーラムの詳細については、イベントページ(https://kyuukoku.com/%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88/)をご覧ください。
非会員の方はこちらからお申し込み下さい。
ご購入先URL:https://peatix.com/event/3557740/view
※Peatixを初めてご利用になる方はお申し込み時に新規登録が必要となります。
ご利用経験が御有りになる方はログインしてお手続きをお願い致します。
お手数おかけ致しますが、よろしくお願いいたします。

なお、お座席は余裕をもって準備しておりますが、先着順とさせていただき、満席になりしだい締め切りとさせていただきますのであらかじめご了承ください。

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《令和5年7月29日(土)自治体経営研究会のセミナー開催決定!》
現在の日本の地方自治体における税金の使い道には不透明感が支配的です。
そこで救国シンクタンクでは、議会で税金の使い道を審議する条例案やコンセプトが学べる「日本で唯一のセミナー」を開催いたします!
税金の使い道とその結果を報告させる「事務事業評価条例の作り方」などが習得できます。

セミナーへの参加対象者は、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員以外の一般の方もご参加いただけます。
※セミナーの詳細はこちら(https://kyuukoku.com/page/2/

【お願い】首長・地方議員・立候補予定者をご紹介ください!
減税や規制改革、事務事業評価などに取り組んでいる方を、ぜひ弊社事務局へお知らせください。
お知らせ先info@kyuukoku.com

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【オンライン公開研究会のお知らせ】
次回は5月11日(木)18時から開催予定です!

救国シンクタンク(2023年5月11日)ライブ 倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 中川コージ 柿埜真吾【チャンネルくらら】https://www.youtube.com/live/tx2zY3i4Hdw?feature=share

前回のオンライン公開研究会のアーカイブはこちらです。

救国シンクタンク(2023年4月6日)ライブ 倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 中川コージ 柿埜真吾【チャンネルくらら】https://www.youtube.com/live/eixxJR3xcTo?feature=share

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《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》
救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作『Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future』と、グローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の著作『Leave Us Alone: Getting the Government’s Hands Off Our Money, Our Guns, Our Lives』の〈救国シンクタンク叢書〉としての翻訳本出版にあたり、会員の皆様にご寄付をお願いしたところ、大変多くのご支援を賜ることができました。
誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

【重要】翻訳プロジェクトに関する報告・自治体経営セミナー開催決定!【救国シンクタンク】

今後も【翻訳叢書プロジェクト】を継続し、弊社研究員が厳選した海外書籍の叢書化を進めて参ります。翻訳叢書の出版にあたり、皆様からのご支援を心よりお願い致します。
翻訳叢書プロジェクトにご支援いただく際は、ぜひ事務局までご連絡をお願い致します。
◆お問い合わせ先:info@kyuukoku.com

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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』のお知らせ》
救国シンクタンク叢書シリーズ第三弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』発売中!
『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)https://amzn.to/3J6Wh0Y

いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

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(文責:事務局)

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