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小川清史メルマガ第76回「日本は世界政策を持っているか」-ポリ・ミリシミュレーション(米のキューバ対応)-
◆◆ 救国シンクタンクメールマガジン 26/05/25号 ◆◆
前回のメルマガでは、存立危機事態を日本防衛の主軸にするポリ・ミリ戦略を考えてみました。
今回は、米国によるキューバ対応について、ポリ・ミリ戦略の観点から分析したいと思います。
5月20日、米国司法省によるラウル・カストロの刑事責任追及が報じられました。
これに対して、キューバ側は「軍事攻撃を正当化するための政治的なでっち上げ」と強く批判しています。米国によるキューバに対する軍事オプションは正当化されるのでしょうか。米国の狙いは何でしょうか。
ラウル・カストロの起訴内容についてもう少しみてみましょう。
1996年にキューバ亡命者団体「ブラザーズ・トゥ・ザ・レスキュー(米国に拠点)」の小型機が撃墜された事件に関連して、フロリダ州連邦大陪審がラウル・カストロ元国家評議会議長らを起訴しました。
起訴内容は、国際水域上での民間機撃墜に伴う殺人罪などであり、「米国民・米登録機への攻撃」に対する連邦刑事訴追です。
この起訴に対して、キューバのディアスカネル大統領は「法的根拠を欠いた政治的行為であり、キューバへの軍事攻撃を正当化するためのでっち上げだ」と非難していますが軍事攻撃を警戒しているのは明らかです。
しかし、国際法上、他国指導者の刑事責任追及(国内法・国際刑事裁判所など)は、武力行使の法的根拠(自衛権や安保理授権)とは別次元の問題と扱われるのが原則です。
たとえラウル・カストロ個人が「殺人」や「テロ」に相当する犯罪で有罪となったとしても、それ自体が国連憲章上の武力行使容認(自衛権発動・安保理決議)につながるわけではなく、「責任追及の対象が個人であり、国家ではない」「制裁ではなく刑事訴追である」「軍事制裁の対象とはならない」と整理されるでしょう。
こうした国際法の解釈を十分念頭に置きつつも、トランプ大統領は明確に「ベネズエラの次はキューバ(に軍事作戦)だ」と脅しをかけて‥‥
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