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小川清史メルマガ第79回「日本は世界政策を持っているか-戦争目的-

小川清史メルマガ第79回「日本は世界政策を持っているか-戦争目的-

◆◆ 救国シンクタンクメールマガジン 26/06/14号 ◆◆

前回のメルマガでは、我が国の安保法制による決断の遅れ、自衛隊の行動の遅れが懸念されるなどの問題を提起しました。今回は、ポリ・ミリ戦略の最も重要な段階である戦争勃発前の段階の政治と軍事との相互的な働きについて述べてみたいと思います。

そこで、ロシア・ウクライナ戦争を例にあげて、戦争目的の観点から戦争に至る前のポリ・ミリ戦略が果たすべき機能について考えてみます。

 

2022年に開始されたロシア・ウクライナ戦争において、ロシアの目的は、ウクライナ東部4州の獲得、特にドネツク・ルガンスク州の完全掌握です。一方、防衛するウクライナとしては占領された領土の奪回が目的です。領土の取り合いを陸上戦力主体で行っています。この戦争目的を達成するためには、軍事力で領土を完全に奪い占領するまでロシアは戦争を継続します。一方のウクライナは領土を奪回できるまで、戦争を終わらせることはできません。仮に、どちらかが、戦争目的を放棄すれば、戦争は終わるでしょう。ちなみに、ロシアは上記の目的以外にウクライナのNATO加盟阻止も掲げていましたが、戦争途中でウクライナがNATO加盟を断念する発言をしています。よって、現在のロシア・ウクライナ戦争では領土の争奪が主目的です。

仮に、朝鮮戦争のように、前線を軍事境界線として休戦協定を結べば、そこで停戦は実現できる可能性はあります。その朝鮮戦争では3年間かけた攻防の結果、戦争前のラインまで双方が前線を戻したことで、休戦協定締結へと動きました。

ロシア・ウクライナ戦争では、戦争開始前のラインまで戻すのは非常に困難な状況です。ウクライナにとって、停戦に応じることは敗戦を認めることとなります。ロシアにとっては、目的達成が不十分なままで停戦に応じることは困難といえます。このため、両国が領土の奪い合いを目的に掲げたままで停戦となるのは極めて難しいといわざるを得ません。

 

このロシア・ウクライナ戦争を止められたであろうポリ・ミリ戦略を考えて‥‥

 

 

 

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