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小野田 治【 救国シンクタンクメルマガ寄稿 #35】米空軍F-15Eストライク・イーグルの撃墜と戦闘捜索救難

小野田 治【 救国シンクタンクメルマガ寄稿 #35】米空軍F-15Eストライク・イーグルの撃墜と戦闘捜索救難

◆◆ 救国シンクタンクメールマガジン 26/04/19号 ◆◆

 

4月3日、ペルシャ湾の北東約400㎞、テヘランの南方約400kmのイラン内で米空軍のF-15Eストライク・イーグルが撃墜されました。低高度を飛行中に敵の携帯地対空ミサイル(MANPADS)が命中したものとみられています。航空優勢を獲得したはずの米軍戦闘機がイラン領内で撃墜されたことに衝撃が走りました。

 

使用された地対空ミサイルは中国のQWシリーズをベースにした肩打ち式の赤外線誘導でイラン国産の「ミサグ(Misagh)」シリーズとみられていますが、2023年に導入された車載の赤外線誘導地対空ミサイルの「マジド(Majid)」の可能性も指摘されています。ミサグは目標の高度が5km以下で射程が6kmほど、マジドは高度6km以下で射程は8㎞ほどだとされています。F-15Eは15,000フィート(約4,500m)を飛行していたといいます。

 

戦闘捜索救難の始動

 

米中央軍は直ちに「戦闘捜索救難(CSAR: Combat Search And Rescue)」を開始しました。21機の軍用機が白昼堂々7時間にわたって敵の空域に侵入し救難活動を行いました。救難機HH-60Wヘリコプターは至近距離から銃撃を受けながら前席の操縦士(コールサイン:DUDE 44 Alpha)を無事収容しましたが、後席(コールサイン:DUDE 44 Bravo)の兵器管制官(WSO: Weapon System Officer)は発見できず行方不明となりました。

 

トランプ大統領によれば、行方不明の後席士官は空軍大佐だといいます。だとすれば兵器管制官ではなく攻撃部隊の指揮官であるかもしれず、重要な情報を保持している可能性があります。

 

後席士官は、敵からの発見を避け自軍との連絡を確保するために、かなりの出血に耐えながら山岳地帯の崖をよじ登り、標高約2,100m(7,000フィート)の尾根の岩の裂け目に隠れて断続的な通信を行って救助を待ちました。

 

航空機の搭乗員は敵地で緊急脱出した際の行動要領について厳しい訓練を受けています。ライフジャケットに装備されている救急医療品の使用、救命無線機のビーコンや通話の要領、サバイバルキットの使用方法などはもちろんのこと、600ページに及ぶ空軍兵共通の「生存、潜伏、抵抗、脱出(SERE: Survival, Evasion, Resistance, Escape)」マニュアルの訓練が義務付けられています(参考までにマニュアルは以下で公開されています:https://static.e-publishing.af.mil/production/1/af_a3/publication/afh10-644/afh10-644.pdf)。

 

搭乗員が装備している救命無線機は、CSEL(Combat Survivor Evader Locator)と呼ばれ、安全な通信のために複数の衛星リンクを利用できるモジュール式の通信アーキテクチャを採用し、敵に傍受される確率の低いバースト通信で簡潔なメッセージを送信できます。救出部隊が接近すると通常の音声通信に切り替えることができます。

 

行方不明搭乗員の発見と救出

 

後席士官の正確な潜伏場所を特定したのはCIAでした。秘密工作に用いられるヒューミントと高度な情報収集技術の両方を活用して潜伏している後席士官の位置を特定したとラトクリフCIA長官は語りました。報道によると・・・・

 

 

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(文責:事務局)