金子洋一 メールマガジン[No.10] 令和の米騒動 ―農作物で年間4兆円もの消費者負担の実態―

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 25/06/05号◆◆

救国シンクタンク会員の皆様、こんにちは。客員研究員の元参議院議員、金子洋一です。本日は、令和の米騒動について取り上げます。2024年から2025年にかけて発生した「令和の米騒動」は、単なる一時的な米価の急騰にとどまらず、日本の米政策が長年にわたり抱えてきた深刻な構造的矛盾と限界を白日の下にさらした歴史的事件です。過去の「米騒動」(1918年)が社会不安にまで発展したのと同様に、令和の混乱もまた、農政の綻びを経済現象として可視化したと言えるでしょう。

平年作でも高騰する米価――市場の脆弱性

2023年産米の作況指数は101、つまり平年並みであったにもかかわらず、2024年末の東京・卸売市場のコメ相場は前年比で3割を超える上昇を記録しました。この異常な事態の根底には、以下のような構造的問題が横たわっています。

  • 流通構造の変化と統計の不備:従来のJA(農協)ルートに加え、生産者と実需者(卸・外食)との直接取引が拡大し、需給調整が困難になりました。新たな流通経路での米の争奪戦が起き、価格形成が一層不透明になっています。さらにこの複雑化した流通過程を農水省が統計で把握できていません。
  • 投機的行動の拡大:価格高騰の予想が一部業者、消費者による買い占め、生産者の売り惜しみを招き、需給バランスを一層悪化させました。
  • 長年の減反政策の累積効果:1970年以降続いた実質的な生産調整(減反)により、米の供給基盤は著しく脆弱化し、わずかな需給の動揺が大きな価格変動を引き起こす構造となりました。
  • 民間在庫の減少と担い手不足:民間在庫量は2010年比で2割以上減少し、農業従事者の高齢化も供給ショック時の調整弁を失わせています。

 

政策の矛盾と備蓄米制度の形骸化

政府は減反(コメの政策的な減産)で米価維持を図る一方、米価高騰や消費者の不満には備蓄米放出で対応するという、根本的に矛盾した対応を繰り返してきました。2025年1月には「流通の停滞」も放出理由に加えるルール変更を行い、事実上の価格介入を拡大しました。こうした措置は、「食料安全保障」の美名の下で続けられてきた備蓄制度が、実態としては政策失敗の「政治的安全弁」として利用されている現実を浮き彫りにしています。

補助金と「隠れたコスト」の比較――消費者負担の実態

日本の農業政策、とりわけコメ政策における支援の全体像を正確に捉えるには、「表の補助金」と「裏の負担」の双方を比較する視点が不可欠です。政府予算からの直接的な補助金だけでなく、関税や輸入制限を通じて生じる消費者の実質的な負担、すなわち「隠れたコスト」にこそ、日本の農政の本質的な歪みが潜んでいます・・・・

 

 

 

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【第12回】 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会

 

◆開催日時:令和7年9月28日(日)14:00~17:45(13:30受付開始)

【場 所】TKP秋葉原カンファレンスセンター

〒101-0021 東京都千代田区外神田1-1-8 東芝万世橋ビル

【テーマ】「地方自治体の規制改革」

【講 師】渡瀬 裕哉 救国シンクタンク理事・研究員

【プログラム】※プログラムは変更する場合がございます。

受 付:13:30

開 会:14:00

・活動報告:地方議員の活動成果報告

・セミナー

閉 会 :17:45

※セミナーの後に懇親会を予定しております。別途お申込みとなります。

◆参加申込(Peatixにて受付いたします)

お申込みURL:https://kyuukoku-seminar-12.peatix.com/

・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)

・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)

 

本セミナーは、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員様やそれ以外の一般の方もご参加いただけます。

減税や規制改革、事務事業評価、安全保障などに取り組んでいる「首長・地方議員・立候補予定者」をご存じの方は、ぜひこのセミナーをご紹介ください。

 

 

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《救国シンクタンク叢書 シリーズ第7弾完成》

【国家防衛分析プロジェクト 徹底検証 防衛力抜本強化】

救国シンクタンク (編集), 江崎 道朗 (著)

 

◇防衛に関するスペシャリスト・安全保障に精通する専門家との対話形式で進む現代の防衛について知識を深めることができる1冊です。

2022年12月岸田政権は、5年間で43兆円の防衛関係費を閣議決定し、防衛力の抜本強化に乗り出した。これまで防衛力の強化が出来なかったことが「安保三文書」の策定、予算倍増しただけで出来るようになるのか?

本書籍では防衛に関連した各専門家との対談形式で、「安保三文書」の背景、狙い、課題について説明されています。

国際情勢やAI、ウクライナ民兵ドローン部隊等最新の興味深い内容を交えて説明された現代の国家防衛が徹底的に検証された一冊です。

価格:990円(税込)

 

 

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《救国シンクタンク翻訳叢書 第二弾完成!》

【 大きな政府の社会主義を打ち破れ!: アメリカの未来を救う】

ニュート・ギングリッチ (著), ダニエル・キエロン・マニング (翻訳),

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作

『大きな政府の社会主義を打ち破れ!: アメリカの未来を救う(Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future)』を救国シンクタンク翻訳叢書として出版いたしました。

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翻訳叢書プロジェクトは皆様のご寄付により2冊の書籍を出版することができました。

誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

 

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《救国シンクタンク翻訳叢書完成!》

【 Leave US Alone: 減税と規制緩和、アメリカ保守革命の教典】

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

全米で最も影響力のある政治戦略家の一人でもあるグローバー・ノーキスト氏が、保守派に向けた大胆なマニフェストとビジョンを提示する。

経済、人口統計、政治動向を通じて、アメリカ政治がこれまでどこにあったのか、どのように変化していったのか。本書『Leave Us Alone』は、アメリカ政治をより深く理解するための必読の書である。

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《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》

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救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。

皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト

 

 

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《救国シンクタンク叢書 第4弾『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』》

『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』(2023年)

Amazon.co.jp: 救国シンクタンク叢書 大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争 : 救国シンクタンク: 本
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救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」

 

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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》

『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)

Amazon.co.jp: 救国シンクタンク叢書 なぜレジ袋は「有料化」されたのか : 救国シンクタンク, 渡瀬裕哉, 内藤陽介: 本
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いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

 

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