◆◆救国シンクタンクメールマガジン 24/11/24号◆◆
令和６年10月27日の衆議院議員総選挙の結果、衆議院における与党の過半数割れが起きました。
同年11月14日の特別国会が開会した現在、第二次石破内閣が成立しておりますが、自公連立政権が衆議院での過半数を確保しておらず、国民民主党や日本維新の会がキャスティングボードを握るハングパーラメント（絶対多数党不在議会）が生じております。
さて、自公政権は、国民民主党に連立参加を求める動きをしておりますが、１０３万円の壁やトリガー条項に関する報道を見る限り、威丈高な自民党側の態度を見るに「本当に交渉をする気持ちがありますか？」と思ってしまいます。
さて、現状の交渉経過が継続するのであれば、ハングパーラメントのもとで何も決められず国会の会期だけが過ぎていく状況となります。
当然、決めるべき問題の中には予算も含まれますが、予算が成立しない場合に財政法の運用はどうなるのか、ご説明をさせていただきたいと思います。
まず、政府の予算は、予算単一の原則（単一会計主義）という考え方が採られており、毎年（毎会計年度）成立させていく必要があります（憲法８６条）。
そして、予算は、４月１日～３月３１日までの有効期間が財政法によって定められており（財政法１１条）、３月３１日を経過すると予算は失効します。
仮に、新年度の予算が成立しなければ、新年度の歳入等を新年度の歳出のため「配賦できない」（財政法３１条）、つまり使うことができません。
では、予算が成立しない場合に、財政法の運用はどうなるのか‥‥
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