◆◆救国シンクタンクメールマガジン 2024/4/08号◆◆
メキシコ外務省は、5日(現地時間)、エクアドルとの断交を発表しました。エクアドルの首都、キトのメキシコ大使館には、昨年12月から、汚職容疑などで逮捕状が出ていたエクアドルのホルヘ・グラス元副大統領がメキシコへの亡命を申請して滞在していましたが、同日、メキシコ政府が亡命申請を受理したことを受けて、エクアドル警察が大使館に突入して元副大統領を拘束したことが理由です。
今回、身柄を拘束されたグラスは、1969年9月13日、グアヤキル(エクアドルの最大都市)生まれ。もともとは電気・電子工学の博士号を有する研究者・技術者です。
2007年、グラスとはボーイスカウト時代からの友人だったラファエル・コレア(国民同盟)が大統領に当選。コレアはもともと左翼的な経済学者で、自らを“キリスト教左翼人道主義者”と称し、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領やボリビアのエボ・モラレス大統領とともに、反米を旨とする米州ボリバル同盟を立ち上げた人物です。コレア政権下の2008年、エクアドルはデフォルトに陥りましたが、これを機に、コレア政権は中国との結びつきを強め、財政支出の6割を中国から融資で賄う代わりに、エクアドルの原油は9割が中国に輸出されるようになります。また、中国から武器の購入も進み、エクアドル初の人工衛星NEE-01 ペガソやエクアドル最大のコカ・コド・シンクレル水力発電所などの巨大プロジェクトは中国の支援を受けて進められたほか、中国の協力により、反体制派監視システムの大規模な監視システム“ECU911”も構築されました。技術者としてグラスはこうした政策にも深く関与しています。
コレア政権が発足すると、2007年、グラスはエクアドル連帯基金の責任者ならびに国家電気通信評議会の議長に抜擢され、電気通信および発送電の公共事業体の合併を進め、2009年には電気通信相に任命され、エクアドルの電気通信および電力行政に大きな影響力を持つようになります。
2013年にコレアが再選されると副大統領に任命され、2017年5月にコレアの後継指名を受けたレニン・モレノ政権が発足した後も、当初は副大統領として留任していました。
しかし、モレノ政権は、コレアと同じく国民同盟政権ではあるものの、コレアに比べればはるかに穏健な中道左派であったため、対米関係の改善を進めるとともに、コレア時代の急進的政策を徐々に修正。その過程で、コレア政権時代の汚職が明らかになり、2020年4月7日、最高裁は、汚職の罪に問われたコレアに対し8年と25年間の参政権停止の有罪判決を言い渡しています。(コレアは現在、ベルギーで“亡命生活”を送っています)
グラスに関しても、2017年8月、汚職疑惑を理由に副大統領としての職務が停止されます。そして‥‥
今回のメルマガでは、メキシコがエクアドルと断交した背景について内藤陽介研究員が解説しています。
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《令和6年4月21日(日) 第5回 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会》
◆開催日時:令和6年4月21日(日)14:00~17:45(13:30受付開始)
【場 所】TKP九段下神保町ビジネスセンター カンファレンスルーム3A
東京都千代田区神田神保町3-4柳川ビル
【主 催】一般社団法人救国シンクタンク
【テーマ・講 師】
「歳出改革基礎と各自治体における持続可能な行政条例」
渡瀬裕哉 救国シンクタンク研究員
自治体において歳出改革を行うためには、どのような項目に着目するとよいのか、歳出改革の基礎を解説し、具体的事例とともに、持続可能な自治体財政の在り方について解説いたします。
また、地方自治体の議員が議会において行政が執行する予算をしっかりと監視し、議会での質問や調査に役立てることができるようなモデル案を提示します。
【プログラム】
受 付:13:30
開 会:14:00 挨拶、事務連絡
・ショートトピック
・第一部 :14:20~15:35 「歳出改革基礎」 質疑15分
・休 憩 :15:35~15:45
・活動報告:15:45~16:00 地方議員の活動成果報告
・第二部 :16:00~17:15 「具体的事例の行財政条例解説」 質疑15分
・閉 会 :17:30 セミナーの後に懇親会を予定しております。
◆参加申込(Peatixにて受付いたします)
お申込みURL:https://peatix.com/event/3863697
・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)
・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)
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《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》
救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。
皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。
《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》
救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト
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《救国シンクタンク叢書 第4弾『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』》
『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』(2023年)
救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」
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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》
『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)

いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉
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