柿埜真吾メルマガ〈アダム・スミス生誕300周年に寄せて〉

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 23/6/5号◆◆

今年は、アダム・スミスの生誕300周年である。
スミスがスコットランドの小さな町カーコーディに生まれたのは1723年6月5日のことである。
保護主義や産業政策を支持する国家主義の風潮が強まっている今日、スミスの思想の重要性はますます高まっている。

スミスが生まれた時代、英国を支配していたのは、保護主義や産業政策を支持する重商主義の思想だった。
国家主義者は、彼らのイデオロギーが最先端を行くものだと信じているようだが、実際にはその殆どはスミス以前の重商主義者が信奉していた使い古されたアイデアと何ら変わらない。
賢明な政治家が様々な政策で事細かに経済を規制し、巧みに社会を指導するべきだと考えられていた中で、スミスのアドバイスは、「国を最低の野蛮状態から最高度の豊かさまで導くために必要なものは平和と低い税金と寛大な司法の執行以外に殆どない」という簡潔なものだった。
自国を繁栄させるには他国から奪い取るしかなく、植民地は経済の繁栄に不可欠だと信じられていた時代にあって、貿易の互恵的な利益を指摘し、植民地の無益さを説いたスミスの思想はまさしく革命的なものだった。

<中略>
最新流行の国家主義者は市場の失敗をあげつらい(政府の失敗には目をつむり)、「見えざる手」を嘲笑するが、実のところ、スミスは彼らの遥か先を見通していた。
スミスの著作を特徴づけるのは人々の自発的な協力への信頼だが、それ以上に際立っているのは「自分こそが経済を指導する選ばれた人間だ」などと自負する政治家への健全な懐疑である。

<中略>
スミスは、エリートの設計よりも自由な社会の人々の相互作用の方を信頼していた。
例えば、『道徳感情論』(初版1759年,第6版1790年)においても、国民を自分の経済計画の実験台にしようとし、自己流の理論を社会に押し付けようとする政治家や知識人に鋭い風刺を浴びせている…
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今回のメルマガでは、「経済学の父」と言われているアダム・スミスについて、その思想の先進性や重要性を紹介しながら、日本が学ぶべきアダム・スミスの英知について、柿埜真吾研究員が解説しています。
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(文責:事務局)

※引用画像:アダム・スミス
Etching created by Cadell and Davies (1811), John Horsburgh (1828) or R.C. Bell (1872)., Public domain, , https://commons.wikimedia.org/wiki/File:AdamSmith.jpgによる

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」のお知らせ》

救国シンクタンク 第7回フォーラム「皇位継承問題」を令和5年7月30日(日)に開催致します。
【開催趣旨より】
われわれ救国シンクタンクは、日本救国に向かう多くの政策を、提言・普及・実現してきました。では、何が達成されれば救国なのか。
それ自体を皆で議論しながら常に検証していこうと話し合い、多くの議論を積み重ねてきました。その中で、皇室は別格であり、常に別枠の政策として扱ってきました。
なぜならば、「日本の歴史を象徴する皇室を守り抜けなくて、何を守るのか」に尽きるからです。
令和4年、安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議最終報告書が提出されました。しかし、ほとんど動いていません。
そこで我々は一石を投じるべく、「皇位継承問題」をテーマとして、5人の有識者の方々をお招きし、第7回フォーラムを開催します。
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フォーラムの詳細については、イベントページ(https://kyuukoku.com/%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88/)をご覧ください。
非会員の方はこちらからお申し込み下さい。
ご購入先URL:https://peatix.com/event/3557740/view
※Peatixを初めてご利用になる方はお申し込み時に新規登録が必要となります。
ご利用経験が御有りになる方はログインしてお手続きをお願い致します。
お手数おかけ致しますが、よろしくお願いいたします。

なお、お座席は余裕をもって準備しておりますが、先着順とさせていただき、満席になりしだい締め切りとさせていただきますのであらかじめご了承ください。

 

《令和5年7月29日(土)自治体経営研究会のセミナー開催決定!》

現在の日本の地方自治体における税金の使い道には不透明感が支配的です。
そこで救国シンクタンクでは、議会で税金の使い道を審議する条例案やコンセプトが学べる「日本で唯一のセミナー」を開催いたします!
税金の使い道とその結果を報告させる「事務事業評価条例の作り方」などが習得できます。

セミナーへの参加対象者は、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員以外の一般の方もご参加いただけます。
◆参加申込(Peatixにて受付いたします)
・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円):https://peatix.com/event/3579363
・立候補予定者、会員、一般(参加費5,000円):完売いたしました。

【お願い】首長・地方議員・立候補予定者をご紹介ください!
減税や規制改革、事務事業評価などに取り組んでいる方を、ぜひ弊社事務局へお知らせください。
お知らせ先:info@kyuukoku.com

【オンライン公開研究会のお知らせ】

6月8日18時からオンライン公開研究会を開催します。
お楽しみにお待ちください!

こちらは先月のオンライン公開研究会です。
救国シンクタンク(2023年5月11日)ライブ 倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 中川コージ 柿埜真吾【チャンネルくらら】

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《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作『Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future』と、グローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の著作『Leave Us Alone: Getting the Government’s Hands Off Our Money, Our Guns, Our Lives』の〈救国シンクタンク叢書〉としての翻訳本出版にあたり、会員の皆様にご寄付をお願いしたところ、大変多くのご支援を賜ることができました。
誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

【重要】翻訳プロジェクトに関する報告・自治体経営セミナー開催決定!【救国シンクタンク】

今後も【翻訳叢書プロジェクト】を継続し、弊社研究員が厳選した海外書籍の叢書化を進めて参ります。翻訳叢書の出版にあたり、皆様からのご支援を心よりお願い致します。
翻訳叢書プロジェクトにご支援いただく際は、ぜひ事務局までご連絡をお願い致します。
◆お問い合わせ先:info@kyuukoku.com

《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』のお知らせ》

救国シンクタンク叢書シリーズ第三弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』発売中!
『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)https://amzn.to/3J6Wh0Y
いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

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(文責:事務局)

 

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