◆◆救国シンクタンクメールマガジン 23/1/29号◆◆
前回に引き続き、MMTに関するいくつかの誤解を指摘し、経済学的な観点からMMTが成り立たない理由について解説していきたい。今回は「スペンディング・ファースト」、「税は財源ではない」というMMTのお気に入りのフレーズを取り上げよう。
◆スペンディング・ファースト?
MMT支持者はしばしば、「スペンディング・ファースト」という言葉を使う。現代の貨幣は政府が発行するものであり、まず政府が支出しなければ、民間が貨幣を手にすることはできない。だから、政府は税収がなくても支出でき、「税は財源ではない」のだという。MMT支持者は、このような時間的前後関係に大変な重要性を認めている。
しかし、重要なのは時間的前後関係ではなく、因果関係である。読者の皆さんの給与はおそらく月末に払われるだろうし、レストランでは料理は勘定を済ませる前に出るだろう。だが、だからと言って、「労働が先で、給与が後だから、労働に給与は払わなくてよい」とか、「料理が先で、会計は後だから、料理に会計は必要ない」などとは誰も考えないはずである。給与が払われるという信頼があるからこそ働くし、会計を支払ってもらえるはずだからこそ店は料理を作るのである。給与が払われないとわかっているなら、社員はやめるだろうし、勘定を払わない客に店は料理を出さないだろう。政府の場合も同じことが言える…
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今回のメルマガでは、「スペンディング・ファースト」、「税は財源ではない」というMMTのお気に入りのフレーズを取り上げて、その問題について経済学者の柿埜真吾先生が解説しています。
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こちらの番組では、柿埜先生と渡瀬研究員がMMTについて解説をしています。
「税は財源ではない」という論説は本当なのか?ぜひご視聴ください!
MMTを経済学者がわかりやすく解説!「税は財源ではない」は本当か? 高崎経済大学非常勤講師柿埜真吾 渡瀬裕哉【チャンネルくらら】
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《第6回フォーラム〈大国のハイブリッドストラグル2023新春〉のお知らせ》
【第6回 救国シンクタンクフォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春」】を2023年2月12日(日)に星稜会館にて開催いたします。
今回のフォーラムは「超大国の衰退と台頭する中国、隣接する地域の紛争の現状」をテーマに、篠田英朗先生(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)、岡部芳彦先生(神戸学院大学経済学部教授)、小野義典先生(城西大学現代政策学部 社会経済システム学科准教授)をお招きし、ご講演をいただきます。
フォーラムの詳細については、イベントページ(https://kyuukoku.com/)をご覧ください。
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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』のお知らせ》
救国シンクタンク叢書シリーズ第三弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』の予約が開始されました!2021年から郵便学者の内藤陽介先生に委託して進めた研究活動「アクティビストのための調査手法モデル化」(いわゆるレジ袋研究)を書籍化しました。
※救国シンクタンク会員の皆様には、会員特典として献本を予定しています。
『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)
叢書シリーズ第一弾『自由主義の基盤としての財産権』(2022年)
叢書シリーズ第二弾『大国のハイブリッドストラグル』(2022年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4434306847/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_G77F0Y886RKF67WW728S
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【第二回 救国シンクタンク 懸賞論文募集のお知らせ】
第二回目となる今回は《「業績評価条例(旧・行政評価条例・政策評価条例)」のモデル条例アイディア》を論文として募集します!
※今回は推薦図書『「行政評価」の時代:経営と顧客の視点から』に基づいた感想文形式の論文も募集いたします。
優れたアイディアに関しては、救国シンクタンクの『業績評価条例』のモデル条例案に取り入れることを想定していますので、奮ってご応募ください!
募集締切は〈令和5年1月31日〉です。
第二回懸賞論文募集の特別告知 渡瀬裕哉
救国シンクタンク第二回懸賞論文募集のお知らせ!
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【オンライン公開研究会のお知らせ】
1月13日(金)18時00分からオンライン公開研究会を開催しました。
YouTubeライブ配信のアーカイブはこちらです。
救国シンクタンク(2023年1月13日)ライブ「皇室・安全保障・日銀」 倉山満 渡瀬裕哉 中川コージ 内藤陽介【チャンネルくらら】
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