第32回「チャイナのTPP参加について、細かい論点を弄ってみる」(前半)
戦略科学者、自称「マッドサイエンティスト」の中川です。
先週は、北京中央に続いて台北のTPP参加表明で少しだけ日本国内のメディアが騒がしくなったかとおもいます。SNSでは、いつもの「チャイナは悪!台北は大親友!」という勧善懲悪論が跋扈していましたが、こちらのメルマガをご覧の救国シンクタンク会員の皆さんはすでにゼロイチの議論ではないことは理解されていると思いますので、本件の包括的な解説は割愛します。
さて、今回も日本にはあまり伝わらない(けれども、実は重要な)ニュースをチェックしていきます。分析解像度を上げます。「2021中関村フォーラム」が9月24日から28日にかけて開かれているというものです。中関村というのは北京市内にあるテック企業が集まった地名です。
(新華社通信、日本語版)
http://jp.news.cn/2021-09/25/c_1310208310.htm
(中国網、日本語版)
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2021-09/25/content_77773822.htm
このイベントは、北京市党委書紀の蔡奇氏(習近平氏の子飼い)が司会をやっていますし、習近平氏自らもオンラインで顔出ししていますので、「政治的ランク」の高いイベントであることが形式的に表現されます。中国網の記事では、5分あたりから仏頂面の習総書記が祝辞と本フォーラムの意義について語る開幕式動画も掲載されています。
下記のフォーラムオフィシャルサイトは日本からは通常の方法では開けないかもしれませんが、参考までに。
イベント自体の目的は、主にハイテク産業の発展を促進すること。北京のハイテクメッカである中関村の名前を冠して開催されています。IBMを買収したことで有名になったレノボなどがあります。2007年に初回のフォーラムを開催してから、後に続かず突然2019年、2020年、今回2021年とブースト開催されたヒストリーから判断しますと、北京中央が突然何かの意志を表現するために「使える」ということで復活させたいつもの塩漬けフレーム再利用案件でしょう。北京中央の常套手段です。
注目したい内容は…
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