◆◆【緊急事態宣言発令の参考となる資料の公文書化】プロジェクト成果報告◆◆
令和3年6月30日のホームページにてご報告した倉山満所長の『アーカイブ研究成果報告』のより詳細な内容を掲載いたします。
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令和2年4月、史上初の緊急事態宣言が行われました。国家経済そのものを止める大事件です。
コロナ禍によって世論が混乱していく最中、倉山満所長は「今回の緊急事態宣言がどのような意思決定を経て政策に反映されたのか、しっかりと記録に残さなければいけない」との危機感を持ち、プロジェクト【緊急事態宣言発令の参考となる資料の公文書化】を立ち上げました。
プロジェクトを立ち上げ後に動いてくださったのは、救国シンクタンク会員でもある浜田聡参議院議員でした。
浜田議員には、公文書の担当者との打ち合わせの場を仲介していただきました。
その際に倉山満所長から、「コロナ禍の真っ最中で手が回らないでしょうから、民間シンクタンクにおいて無償で仕事を引き受けて、その成果を持ってきますので、その際はしっかりとした対応をお願いします。窓口は浜田議員の事務所で」と提言をしました。
担当の官僚の方からは「ウチの手が回らない所をありがとうございます」とのお返事を頂きました。担当の官僚の方は、誠実で、かなり理解の速い方でした。
その日の話し合いが終わった後に、動画を撮影し浜田議員がYouTube番組に上げていただきました。
【倉山満さん同席で政府関係者と話をしてきました ※現時点で話の内容は明かせません
2020/10/09】
10月の提言後、倉山満所長が作業方針をまとめ体制を整え、11月13日に浜田議員と共に公文書管理について打ち合わせを行いました。そちらに関する動画も浜田議員がYouTubeに上げています。
【倉山満先生にご同席いただき、公文書管理について政府関係者に提案をしてきた報告動画です
2020/11/13】
そして、令和3年6月28日、前年の10月9日から浜田議員にご尽力頂いた成果報告の動画が下記になります。
【【ご報告with倉山満先生】1回目の緊急事態宣言の政策決定に影響を与えた「インターネット上に残る私文書」を公文書として保存いただくため内閣官房に提出しました 2021年06月28日
2021/06/28】
この日に【緊急事態宣言発令の参考となる資料の公文書化】プロジェクトの成果物を浜田議員の仲介で内閣官房にお渡しすることが出来ました。
具体的な成果物というのは、「インターネット上の私文書」です。
公文書や図書を残す方法はありますが、インターネットでの発言は影響力があるにもかかわらず消えてしまうものが多々あります。
そこで、Facebook、Twitter、ブログなどで緊急事態宣言発令という政策に至る意志決定に関係する発言を記録し、整理、保管していきました。
保管したUSB(の中身である資料)は公文書として保管されることとなります。
倉山塾東京支部と(株)キャリアコンサルティングしがく総研の有志の協力を得て、作業を完成させておりました。
対象としたのは以下の方々です。
小池百合子、吉村洋文、加藤勝信、西村康稔
岩田健太郎、尾身茂、尾崎治夫、
上久保靖彦、児玉龍彦、西浦博、脇田隆宇
この11人の人選は、特に説明不要でしょう。
現在進行形だから「首相が記者会見するときに尾身さんが隣にいる」と現代の日本人は知っていますが、「ダイヤモンドプリンセス」や「8割おじさん」の記憶は風化しつつあります。
歴史の常ですが、その時代は誰もが知っていることでも、いずれはほとんどの人に忘れられます。
だから歴史研究者は「その時代の常識を知る」のに苦労します。
後世の人々が歴史を知るための材料を提供するのがアーカイブ(文書管理)です。
今後はこの成果を世間にアピールし、さらに第二次第三次と継続的にできるような方策を考えたいと思います。
なお、アーカイブとは何か、ご興味のある方に。
アーカイブの重要性を学ぶ為の書籍もお読みいただければと思います。
チャンネルくららの番組でも取り上げています。
「太平洋戦争」は右翼用語?!救国のアーカイブ〜公文書管理が日本を救う 海上知明 倉山満【チャンネルくらら】
2020/05/02
インテリジェンスとアーカイブの密接な関係~救国のアーカイブ 江崎道朗 倉山満【チャンネルくらら】
2021/05/23
『救国のアーカイブ 公文書管理が日本を救う』(ワニブックス、2021年)
(文責:事務局)