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救国シンクタンク注目ニュース 2025/08/07~2025/08/13

救国シンクタンク注目ニュース 2025/08/07~2025/08/13

◆◆救国シンクタンクメールマガジン 2025/08/16号◆◆

 

救国シンクタンクでは、国内外のニュースを倉山塾有志のご協力により集積しています。

集積されたニュースは、小川清史(救国月報編集長)の方針により倉山満所長と内藤陽介研究員がスクリーニングを行い、その中からさらに注目したものを抽出して、研究員がディスカッションを行います。

 

今回は8月14日開催のニュース分析で取り上げた注目ニュースをご紹介いたします。

なお数字は、別添のExcelのニュース集積表の番号です。

青色(今週のTOP)、緑色(最注目)、黄色(注目)のマーキングには研究員コメントが記載されています。

 

今週のTOPニュース [国際]67、69

67【欧州】共同通信 2025/08/09 米仲介で和平向け宣言署名 アゼルバイジャンとアルメニア

https://news.jp/i/1326681603771548061?c=39550187727945729

【研究員コメント】2020年の第2次ナゴルノ・カラバフ紛争以降、アルメニアはロシア離れ・親西側路線を鮮明にしていたが、アゼルバイジャンはロシアとは是々非々の距離感を保っていた。2023年の第3次ナゴルノ・カラバフ紛争では、アゼルバイジャンはアルメニアを完全に打倒し、アルメニアはアゼルバイジャンに屈服する以外の選択肢はなくなったが、この時点では、アゼルバイジャンとロシアの関係はそれほど悪くなかったため、ロシアが講和を仕切る(少なくとも仕切り役の一つになる)ことは既定路線とみられていた。じっさい、2024年8月中旬、プーチンはバクーを訪問し、アリエフに対してアルメニアとの関係の修復に向けて仲介役になることを提案している。

 

ところが、2024年末のアゼルバイジャン機撃墜事件以後、ロシア・アゼル関係は冷却。さらに、2025年6月下旬、ロシアでのアゼルバイジャン人の逮捕をめぐり、両国関係も決定的に悪化し、ロシアが仲介する可能性はほぼ霧消した。

 

今回の和平合意の肝は、アルメニアに挟まれたアゼルバイジャンの飛び地ナヒチェヴァンとアゼルバイジャン本土を直結する“国際平和と繁栄のためのトランプ・ルート(TRIPP。通称トランプ・ブリッジ)”計画。具体的なルートとしての“ザンゲズール回廊(アルメニア川の呼称は“スニク道路”)”をアゼルバイジャンの事実上の支配下に置き、アゼルバイジャンがナヒチェヴァンを経由して、最大の後ろ盾であるトルコまで陸続きに接続できるようにするというものだが、この計画にはイランも強く反発していた。

 

アゼルバイジャン民族は、アゼルバイジャンとイランの東西アゼルバイジャン州に分かれており、イラン国内のアゼルバイジャン人は人口の3割。このため、イラン政府としては、第二次ナゴルノ・カラバフ紛争でアゼルバイジャンが圧倒的な勝利を収めた結果、アゼルバイジャンのナショナリズムが高揚し、イラン国内のアゼルバイジャン人を刺激すること警戒していた。また、ザンゲズール回廊が開通すれば、イランは友好国であるアルメニア(2022年の統計ではイランはアルメニアにとって第三の輸入国。ウクライナ戦争後、アルメニアは天然ガスの輸入元をロシアかイランへ徐々に振り替えている)との通商ルートの迂回を余儀なくされ、経済的にもダメージを受けるのは必至。

 

このため、この問題をめぐって、特に2023年の第3次ナゴルノ・カラバフ紛争以降、イランとアゼルバイジャンおよびトルコとの関係は緊張。2023年9月24日にはエルドアンがナヒチェヴァンを訪問し、ザンゲズール回廊の早期開通の必要性を強調すると、10 月23 日、イランは、アルメニアとアゼルバイジャンの外相会談をトルコとロシアの外相を含めてテヘランで開催。その席上、アゼルバイジャンの外相が、妥協案として、アルメニアを迂回しアゼルバイジャンがイランを通過するルート“アラス回廊”を開拓する案を発表。実際、この案に沿って、2023 年12 月下旬には、イランとアゼルバイジャンの国境線を渡る陸橋の建設がアラス川沿いで開通していた。

 

また、アゼルバイジャンがイスラエルと友好関係にあることも留意すべき。今回の和平合意により、ザンゲズール回廊が構築されれば、通過点にあたるアルメニア領メグリ地区は実質的にアゼルバイジャンの支配下に置かれることになるが、この地域もしくはその周辺のイラン国境から近い地点には新規の国際空港の建設計画がある。この空港が開港した場合、イスラエル機が離発着することになるのは確実で、これもイランにとっては大きな脅威になる。

 

これらを組み合わせて考えると、米国としては、ロシア・アゼル関係の悪化、米国によるイランの核施設攻撃(とイランの事実上の無力化)という状況を踏まえ、イラン・イスラエル紛争の戦後処理の一環も兼ねて、アゼルバイジャン・アルメニアの和平合意は今が絶好のタイミングと踏んだのだろう。

 

今回の和平合意が実効性を持つか否かは、アゼルバイジャン・アルメニアの当事国以上に、ロシア、イランの動きを考える必要がある。(内藤)”

 

69【欧州】共同通信 2025/08/10 ウクライナと欧州、米に対案 領土割譲拒否、相互が撤退

https://news.jp/i/1327013420133745208?c=39550187727945729

【研究員コメント】” 欧州の代替案である「領土割譲などの条件は付さず、停戦のみを優先せよ」の方が、妥当であると感じる。米国の提案は確かに、ミュンヘン会談においてチェコスロバキア政府の意向を確認することも無くヒトラーの要求である「ズデーデン地方の割譲(独への併合)」を認めたものと重なる。ズデーデン地方はヒトラーの約束であった最後の領土要求とはならず、翌年にチェコスロバキア全土を占領し保護領とした。欧州はこうした状況を避けようとしている。

そのため、先ずは条件を付さず、停戦、事後当事者を中心とした交渉の場を設定することを提案していることは妥当である。しかし、この状況を作為するには、欧州が停戦ラインを維持するための軍隊派遣と停戦ライン保持が必要となる。一方のトランプ大統領は領土という条件を提示して停戦と和平条約締結を促進する考えであろう。その場合には、ウクライナへの米軍の派遣はなくウクライナとロシア間での国境維持をさせることとなろう。米欧の主張の隔たりは、その後の関与の程度の格差を示唆している。(小川)”

 

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(文責:事務局)

 

 

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【第12回】 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会

 

◆開催日時:令和7年9月28日(日)14:00~17:45(13:30受付開始)

【場 所】TKP秋葉原カンファレンスセンター

〒101-0021 東京都千代田区外神田1-1-8 東芝万世橋ビル

【テーマ】「地方自治体の規制改革」

【講 師】渡瀬 裕哉 救国シンクタンク理事・研究員

【プログラム】※プログラムは変更する場合がございます。

受 付:13:30

開 会:14:00

・活動報告:地方議員の活動成果報告

・セミナー

閉 会 :17:45

※セミナーの後に懇親会を予定しております。別途お申込みとなります。

◆参加申込(Peatixにて受付いたします)

お申込みURL:https://kyuukoku-seminar-12.peatix.com/

・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)

・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)

 

本セミナーは、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員様やそれ以外の一般の方もご参加いただけます。

減税や規制改革、事務事業評価、安全保障などに取り組んでいる「首長・地方議員・立候補予定者」をご存じの方は、ぜひこのセミナーをご紹介ください。

 

 

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《救国シンクタンク叢書 シリーズ第7弾完成》

【国家防衛分析プロジェクト 徹底検証 防衛力抜本強化】

救国シンクタンク (編集), 江崎 道朗 (著)

 

◇防衛に関するスペシャリスト・安全保障に精通する専門家との対話形式で進む現代の防衛について知識を深めることができる1冊です。

2022年12月岸田政権は、5年間で43兆円の防衛関係費を閣議決定し、防衛力の抜本強化に乗り出した。これまで防衛力の強化が出来なかったことが「安保三文書」の策定、予算倍増しただけで出来るようになるのか?

本書籍では防衛に関連した各専門家との対談形式で、「安保三文書」の背景、狙い、課題について説明されています。

国際情勢やAI、ウクライナ民兵ドローン部隊等最新の興味深い内容を交えて説明された現代の国家防衛が徹底的に検証された一冊です。

価格:990円(税込)

 

 

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《救国シンクタンク翻訳叢書 第二弾完成!》

【 大きな政府の社会主義を打ち破れ!: アメリカの未来を救う】

ニュート・ギングリッチ (著), ダニエル・キエロン・マニング (翻訳),

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作

『大きな政府の社会主義を打ち破れ!: アメリカの未来を救う(Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future)』を救国シンクタンク翻訳叢書として出版いたしました。

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翻訳叢書プロジェクトは皆様のご寄付により2冊の書籍を出版することができました。

誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

 

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《救国シンクタンク翻訳叢書完成!》

【 Leave US Alone: 減税と規制緩和、アメリカ保守革命の教典】

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

全米で最も影響力のある政治戦略家の一人でもあるグローバー・ノーキスト氏が、保守派に向けた大胆なマニフェストとビジョンを提示する。

経済、人口統計、政治動向を通じて、アメリカ政治がこれまでどこにあったのか、どのように変化していったのか。本書『Leave Us Alone』は、アメリカ政治をより深く理解するための必読の書である。

www.amazon.co.jp/dp/4434328867

 

 

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《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》

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救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。

皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト

 

 

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《救国シンクタンク叢書 第4弾『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』》

『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』(2023年)

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救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」

 

 

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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》

『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)

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いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

 

 

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