メインコンテンツへスキップ

ニュース

小川清史メルマガ第31回「日本は世界政策を持っているか」-シンゴジラと国家緊急権-

小川清史メルマガ第31回「日本は世界政策を持っているか」-シンゴジラと国家緊急権-

◆◆ 救国シンクタンクメールマガジン 25/07/07号 ◆◆

 

 

前回までは、自衛隊を軍事組織化することを述べてきました。今回は、映画「シンゴジラ」を取り上げてみたいと思います。同映画では日本政府の意思決定、特に、自衛隊に対して防衛出動命令を出すまでの過程に現在の日本の抱える問題が映し出されています。

では、こうした意思決定を迅速にすれば良いのでしょうか、何か根本的な問題があるのではないでしょうか。今回は、こうした問題の根源がどこにあるのかを分析したいと思います。

 

日本本土に上陸した巨大不明生物「ゴジラ」への対応について、自衛隊に対する派遣命令が発出されるまでには意見が対立して、時間をかけて段階的に意思決定しています。先ずは、ゴジラによる行動を「武力攻撃事態」とみなせるかが議論されました。しかし、自衛隊法第76条の「武力攻撃事態」は、我が国に対する外部からの武力攻撃であり、その攻撃は国家またはそれに準ずる主体によるものを想定しており、ゴジラという生物に対して適用できるか否かで意見が分かれます。

その間も警察や消防での対処を検討しつつ、自衛隊以外では対処困難として、自衛隊しか対応出来ないとの現実的な意見に落ち着きます。この際のやりとりは、カンボジアに国連PKOを派遣する際、自衛隊を海外派兵するのは憲法違反であり警察を出せばいいのではないかといった見当外れの議論が行われたことを思い起こさせます。

自衛隊を派遣するとして、自衛隊が市街地で武力行使を行うことのリスクや、住民への被害拡大への懸念についても議論されました。しかし、ゴジラは市街地で暴れているのです。この議論では、イージスアショアによりミサイル迎撃をすると発射後に部品が民間地に落下し危険であるため配置そのものを中止した経緯を思い起こさせます。相手のミサイルは市街地に落下しても、身内の迎撃用ミサイルの部品落下は許せないとの理由で配備を断念するという、どちらがより危険かを判断せずに政策決定を行った状況に酷似しています。

 

ちなみに災害派遣命令で自衛隊を出動させる場合は、ゴジラを天変地異の災害とみなし、住民救助や被害の拡大防止目的での派遣となります。その際、ゴジラに対して法的には「武力攻撃」ではなくあくまでも自然災害であり、自衛隊の武力行使を制限します。法的には自然災害として捉え、災害派遣での対応が現実的に妥当と判断しますが、災害派遣ではゴジラの駆除は不可能で、あくまで住民の人命救助までが目的となるため、防衛出動を追及します。結局「害獣駆除のための防衛出動」命令で自衛隊が派遣されます。

 

ここまでのプロセスをみると、ゴジラという前代未聞の巨大生物による被害にあっているにもかかわらず、日本政府は現行の法律で適用して対処しようとします。ゴジラ出現を前提にした法律などは日本国内どこを探しても存在しないのですが、現実対応よりも法的整合性を優先しています。

 

もし、ゴジラが日本の国内法を遵守して行動する、もしくは国内法違反をした場合にはその違反をもって罰することができるのであれば、法的整合性を追求するのも妥当といえるでしょう。しかし、ゴジラに対して国内法違反を問えるでしょうか。そもそも主権を有する人間を対象にした法律ですがあえてその違反行為をあげてみましょう。

ゴジラの日本の国内法違反は、思いつくだけで、殺人罪(刑法199条)、傷害罪(刑法204条)、器物損壊罪(刑法261条)、建造物損壊罪(刑法260条)‥‥

 

 

 

―――――――――――――――

ぜひ、会員向けのメルマガで小川清史研究員の解説をお読みください。

 

ご入会いただくとメルマガをお届け致します。

貴重な情報満載の過去のメルマガもすべてお読み頂けます。

【会員ページ】 https://kyuukoku.com/account/

【ご入会案内】 https://kyuukoku.com/support/

 

救国シンクタンクの理念に賛同し、活動にご協力いただける方は、ご入会の手続きをお願い致します。

(文責:事務局)

 

 

********************

 

◆◆ 救国シンクタンク第9回フォーラム ◆◆

 

◇日 時:2025年8月3日 15時開演

◇場 所:星陵会館 東京都千代田区永田町2丁目16−2

◇テーマ:「戦後80年 救国に向けて、大事な論点」

◇出演者:

倉山 満   救国シンクタンク 理事長兼所長

渡瀬 裕哉  救国シンクタンク 研究員

内藤 陽介  救国シンクタンク 研究員

小川 清史  救国シンクタンク 研究員

江崎 道朗  救国シンクタンク 客員研究員

金子 洋一  救国シンクタンク 客員研究員

◇プログラム:

開演

開会挨拶

第一部 倉山 満による基調講演

休憩

第二部 各出演者によるクロストーク

閉会挨拶

閉演

※プログラムは変更する場合もございますので予めご了承ください。

 

◇お申込み:

下記URLからお申込みください。

【会員様無料チケット】メルマガ、HPの会員ページをごらん下さい。

【一般ご来場者様チケット】https://kyuukoku-forum-9-general.peatix.com/view

 

 

********************

 

【第12回】 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会

 

◆開催日時:令和7年9月28日(日)14:00~17:45(13:30受付開始)

【場 所】TKP秋葉原カンファレンスセンター

〒101-0021 東京都千代田区外神田1-1-8 東芝万世橋ビル

【テーマ】「地方自治体の規制改革」

【講 師】渡瀬 裕哉 救国シンクタンク理事・研究員

【プログラム】※プログラムは変更する場合がございます。

受 付:13:30

開 会:14:00

・活動報告:地方議員の活動成果報告

・セミナー

閉 会 :17:45

※セミナーの後に懇親会を予定しております。別途お申込みとなります。

◆参加申込(Peatixにて受付いたします)

お申込みURL:https://kyuukoku-seminar-12.peatix.com/

・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)

・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)

 

本セミナーは、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員様やそれ以外の一般の方もご参加いただけます。

減税や規制改革、事務事業評価、安全保障などに取り組んでいる「首長・地方議員・立候補予定者」をご存じの方は、ぜひこのセミナーをご紹介ください。

 

 

********************

 

《救国シンクタンク叢書 シリーズ第7弾完成》

【国家防衛分析プロジェクト 徹底検証 防衛力抜本強化】

救国シンクタンク (編集), 江崎 道朗 (著)

 

◇防衛に関するスペシャリスト・安全保障に精通する専門家との対話形式で進む現代の防衛について知識を深めることができる1冊です。

2022年12月岸田政権は、5年間で43兆円の防衛関係費を閣議決定し、防衛力の抜本強化に乗り出した。これまで防衛力の強化が出来なかったことが「安保三文書」の策定、予算倍増しただけで出来るようになるのか?

本書籍では防衛に関連した各専門家との対談形式で、「安保三文書」の背景、狙い、課題について説明されています。

国際情勢やAI、ウクライナ民兵ドローン部隊等最新の興味深い内容を交えて説明された現代の国家防衛が徹底的に検証された一冊です。

価格:990円(税込)

 

 

********************

 

《救国シンクタンク翻訳叢書 第二弾完成!》

【 大きな政府の社会主義を打ち破れ!: アメリカの未来を救う】

ニュート・ギングリッチ (著), ダニエル・キエロン・マニング (翻訳),

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作

『大きな政府の社会主義を打ち破れ!: アメリカの未来を救う(Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future)』を救国シンクタンク翻訳叢書として出版いたしました。

https://amzn.asia/d/90gTWek

 

翻訳叢書プロジェクトは皆様のご寄付により2冊の書籍を出版することができました。

誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

 

********************

 

《救国シンクタンク翻訳叢書完成!》

【 Leave US Alone: 減税と規制緩和、アメリカ保守革命の教典】

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

全米で最も影響力のある政治戦略家の一人でもあるグローバー・ノーキスト氏が、保守派に向けた大胆なマニフェストとビジョンを提示する。

経済、人口統計、政治動向を通じて、アメリカ政治がこれまでどこにあったのか、どのように変化していったのか。本書『Leave Us Alone』は、アメリカ政治をより深く理解するための必読の書である。

www.amazon.co.jp/dp/4434328867

 

 

********************

 

《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》

https://amzn.asia/d/1MNqqko

救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。

皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト

 

 

********************

 

《救国シンクタンク叢書 第4弾『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』》

『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』(2023年)

https://amzn.asia/d/d8WzmOf

救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」

 

 

********************

 

《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》

『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)

https://amzn.to/3J6Wh0Y

いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

 

 

********************

 

会員の皆様は、公式サイトの会員ページにて、過去のメルマガ配信履歴をいつでもお読み頂けます。

このメールは救国シンクタンク会員様にお送りしております。

【会員ページ】 https://kyuukoku.com/account/

お問い合わせ先:info@kyuukoku.com

 

(文責:事務局)