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内藤陽介の「メルマガで世界を読む」第82回「パキスタンの意味:イラン紛争に関する雑感(その2)」

内藤陽介の「メルマガで世界を読む」第82回「パキスタンの意味:イラン紛争に関する雑感(その2)」

◆◆ 救国シンクタンクメールマガジン 2026/04/14号 ◆◆

 

前号(4/9)からの続き

ここで、カタールがフロント役として白羽の矢を立てたのが、パキスタンでした。

 

上述のように、カタールはパキスタンに対して影響力を行使できる立場にありますが、そのパキスタンは米国との関係も良好です。また、パキスタン自身はかつてほどサウジに依存しているわけではありませんが、サウジの自己認識では、パキスタンは現在なお自分の“子分”であり、カタールではなく、パキスタンが仲介するのなら邪魔はしないという立場になります。さらに、より重要な要因として、カタールとの交渉には難色を示している革命防衛隊も、“核保有国(として西側から経済制裁を受けた経験を共有する国)”にして“イスラム共和国”、さらに非アラブの隣国であるパキスタンに対しては一定の信頼を寄せており、パキスタンであれば、革命防衛隊も妥協の余地があるとみられていました。なお、王制時代のイランは、パキスタン、トルコ(カタールとは軍事同盟を結んでおり、カタール有事の際はトルコ軍が出動できるよう、カタール国内にはトルコ軍の基地もあります)とともに、RCD(Regional Cooperation for Development。地域開発協力機構。非アラブのムスリム国家による現在の経済協力機構の前身)を結成していたという歴史的な経緯もあります。

 

3月26日、パキスタンが米国に対して、アラグチとガリバフを攻撃対象から外すよう米国に要請し、米国の意を受けたイスラエルも2人を一時的に殺害対象から外すと発表したのは、上述のような背景の下、カタールのシナリオ通りに関係者が動いた結果とみるのが妥当です。

 

また、このタイミングで、米国とイランがそれぞれ停戦条件を提示。その文言としては、両者の隔たりが大きかったため、妥結は難しいとするメディアなども多かったのですが、そもそも、建前上は“不倶戴天の敵”であった両者が交渉する余地があると言い出したこと自体、停戦に向けて事態が動き始めたということを見落としてはなりません。

 

以後、パキスタンはカタールの指示に従って、米・イスラエル・イラン政府・革命防衛隊の調停を進めていくことになります。実際、そうした動きを市場は見逃さず、この前後から、外為市場では、イランリヤルは、相変わらず下落を続けているものの、ハメネイ殺害直後のパニック的な売りは峠を越え、下げ幅は縮小傾向を示し、停戦の可能性が織り込まれ始めました。

 

ところで、今回の紛争では、ホルムズ海峡問題が焦点の一つになっていますが、ここで重要な役割を果たしているのが海峡を挟んでイランの対岸に位置しているオマーンです・・・・

 

 

 

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(文責:事務局)

 

 

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救国シンクタンク 自治体経営研究会《第3回リーダーシップ講座》

◆開催日時:2026年5月31日(日) 14:00~17:50(13:30受付開始)

【場 所】TKP秋葉原カンファレンスセンター

【テーマ・講師】

・「行政評価条例」 渡瀬裕哉 救国シンクタンク研究員

・「首長コミュニケーション論」 中村和彦 真岡市長

【プログラム】※プログラムは変更する場合がございます。

開 会:14:00(受 付:13:30)

・活動報告:地方議員の活動成果報告

・講義と質疑

閉 会 :17:50

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《救国シンクタンク翻訳叢書 第二弾完成!》

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ニュート・ギングリッチ (著), ダニエル・キエロン・マニング (翻訳),

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

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翻訳叢書プロジェクトは皆様のご寄付により2冊の書籍を出版することができました。

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監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

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皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

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いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

 

 

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