【客員研究員:中川コージ】-刊行物-

現代中国がわかる最強の45冊 知識ゼロから学ぶための必読書ガイダンス(扶桑社、2022年)

〈書籍紹介〉
メディアは日々、評論家、教授、作家、コメンテーター、ジャーナリスト……を登場させるが、誰が、何が、正しいのか危うい情報を垂れ流している。
SNSでは誰もが好き勝手な言論を拡散させている。
多くの人は、日々流れてくるトピックや現象、用語をなんとなくは知っているつもりだが、正確には理解できていないものである。
「学生時代にもっと勉強しておけばよかった……」あるいは、
「いまから改めて学びたいが何を読めばいいのかわからない」……
そんな知識ゼロからスタートする読者が、何が本当なのかを見極めるためのまっとうな方法論を伝える本を出そう。
そうしてできた本書は、学生ならば学科を超えたアカデミアへ誘い、ビジネスマンやシニア層の学び直し欲求にも応える教養シリーズ、第一弾のテーマは「現代中国」。
古典から実用書まで、「まったくその界隈に知見のない大学一年生に対して提示する本を挙げる」という設定で著者が選んだブックガイドです。
こんな大学の授業を受けてみたかった! と学びのとびらを開かれる一冊。

「第一線級の著者の皆さんが、基本的な知見がない読者にも向けて
書いている本を多く選んでみました」
──中川コージ

「本書は、飛ばさずに最初から順番に読んでほしい。どの順番に学んでほしいかも中川先生が練りに練っているので」
──倉山 満

<目次>
Chapter1 現代中国を「どこから学べばよいのか?」がわかる概論書
Chapter2 中国の政治について理解するための入門書
Chapter3 現代中国=共産党という視点で「中国経済」を読み解く
Chapter4 中国語を本格的に勉強してみる
Chapter5 サイバー領域と安全保障
Chapter6 リアルな現代中国の人々
Chapter7 中国人の歴史観、思想形成の背景を知る
Chapter8 台湾問題とは何か
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デジタル人民元 – 紅いチャイナのマネー覇権構想 –(ワニブックス、2021年)

〈書籍紹介〉
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デジタル人民元で世界の基軸通貨は変わるのか?
気鋭の研究者が比類なき分析力で解説する!
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すでに中国国内で実証実験が着々と進んでいる「デジタル人民元」。2022年の北京オリンピックで「世界デビュー」が予想されている。

この通貨で「世界のマネー覇権」を狙う習近平政権の「世界戦略」を読み解く!

■1章 米中対立とマネー覇権のゆくえ
■2章 基軸通貨化統合作戦とデジタル人民元
■3章 金融産業という「紅い戦車」
■4章 貿易商圏=生存圏 経済による対外浸透戦略
■5章 「人民元決済圏」としての一帯一路
■6章 チャイナが夢想する「人類運命共同体構想」
■7章 日本はこのゲームをどう戦うか
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巨大中国を動かす紅い方程式 モンスター化する9000万人党組織の世界戦略(2021年、徳間書店)

〈書籍紹介〉
YouTubeでも話題の自称「マッドサイエンティスト」による新時代の中国分析解説本、堂々の登場!

言論統制や人権弾圧を平気で実行する中国の共産党一党独裁体制――日本国内の中国理解はほとんどこのレベルにとどまっている。しかし、こんなワンパターンの精度の低い見方では中国という国家の本当の恐ろしさはわからない。
2021年7月23日に100周年を迎える中国共産党は、国家と軍のうえに君臨する巨大組織である。先に党があって、後に国家あり。古今東西人類史上最大の9000万人のピラミッド型利害関係組織が「中国共産党」だ。この習近平国家主席を頂点とする中国共産党による支配を、全体主義や独裁主義と批判するのはやさしい。しかし無慈悲で冷徹な組織成長マシーンへと成長した「党」がマネージする中国は、すでに共産主義を超越した存在となりつつあることを理解している日本人は少ない。
北京大学大学院戦略管理学科で日本人初の博士号を取得した著者が、これまでの「中国論」とは一線を画す斬新な切り口で、党という存在を組織論の視点で根底から解き明かす。

【内容紹介】
序 章 傍らにある存在としてクールに見つめること
第一章 党があって、国家あり
第二章 チャイナを動かす紅い方程式
第三章 分析便利ツール「五権分立一統制」
第四章 魅惑の情報統制と官製アナーキズム
第五章 米中発新混沌の時代

チャイナが権威主義であることは否定しませんが、超大国となったチャイナ内政をより解像度高く観察して情報精度を上げると、新しいチャイナの行動原理に基づいた国際関係分析や予測ができてくると僕は考えています。
商売をされている方にとっては、不可抗力としての国際的ルールメーカーである超大国チャイナの今後の動静を多角的に見極めることは言うまでもなくビジネス上で重要でしょう。また我が国の政治や政策の意思決定者にとっても、対峙する隣国のチャイナについて「基軸となる日米同盟利益と相反する国家」や「イデオロギーや基本的価値観で対立する国家」といった伝統的なチャイナ観よりも深みのある見方によって、新しい駆け引き(ネゴシエーション)材料のひとつになってくれるとも思います。
(「はじめに」より)

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