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小川清史メルマガ第92回「日本は世界政策を持っているか」-自衛隊を軍隊にすべき理由(ポリ・ミリ戦略)-

◆◆ 救国シンクタンクメールマガジン 26/09/13号 ◆◆
前回のメルマガでは、シビリアン・コントロールの問題について考えてみました。
今回は、自衛隊が軍隊であることが必要な理由を述べたいと思います。そもそも政治が自衛隊を使ってポリ・ミリ戦略を達成するためには、自衛隊が軍隊であることが前提となります。
救国シンクタンクの研究成果として出版した「合憲自衛隊」は、現行憲法のままで自衛隊を軍隊にするための方策について述べたものです。そこには、そもそも何故自衛隊を軍隊にしなければならない理由については、あまり触れていませんでした。そこで、自衛隊が軍隊であるべき理由について考えてみます。
端的にいえば、自衛隊の防衛出動による国防は、日本では行政に区分されています。しかし、軍隊の活動や権限を法律で制限することは、軍事的合理性を損ねることにもなりかねず、国防に悪影響を及ぼします。国家の司法、行政、立法の三権は、日本国内統治のためのシステムであり、国民のための作用です。
一方、国防とは、国内ではなく他国に対して行われるものです。自衛隊は他国の軍隊に対して武力行使という対外的な作用を行う組織であるはずです。とすれば、国内統治機能とは別の機能として、法律による行政原理を適用するのは不適ではないでしょうか。
ウクライナの軍事行動を例にとって説明したいと思います。2022年2月24日に、ウクライナはロシアからの軍事侵攻を受け、首都キーウ正面にロシア地上軍が迫りました。
ウクライナ軍は2022年2月25〜26日、キーウ北方のイルピン川を堰き止めていた「コザロヴィチ・ダム」を爆破し、川の氾濫源(旧湿地帯)を意図的に水没させることで、ロシア地上軍のキーウへの接近を阻止しました。
(中略)
ウクライナ軍は、キーウ正面以外においても、橋梁、道路、鉄道などのインフラを繰り返し破壊し、ロシア軍の侵攻阻止や補給路の遮断を行いました。
ウクライナの北東部のチェルニヒウ及びスーミ州でも、道路・橋を爆破し、ロシア軍の侵攻を遅滞しています。南部のヘルソン州では、ドニプロ川に係る橋やカホフカ・ダム上の道路や鉄道インフラなどに対して砲撃を加えてロシア軍の兵站支援活動を妨害しました。クリミア方面でも同様に道路橋、鉄道橋などを遮断しロシア軍の補給路を遮断しました。
キーウ正面以外の道路、橋、鉄道などのインフラ破壊は軍事的合理性に基づいて、現地指揮官が判断したと伝えられており、ウクライナ軍工兵部隊によって実行されたとのことです。
我が国は、専守防衛が国防政策の基本となっており、今回侵攻されたウクライナと同様の状況に陥る可能性があります。ウクライナの国内戦を教訓として、国内に奇襲侵攻されない対応が同じように必要でしょう。
では、こうしたインフラ施設の破壊権限が自衛隊の現場指揮官(師団長以上)に付与されているのでしょうか‥‥
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