内藤陽介の「メルマガで世界を読む」第48回「アサド政権崩壊ロシア」

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 2024/12/09号◆◆

内戦が続くシリアで、きのう(8日)、反政府勢力が首都ダマスカスを制圧。バッシャール・アサド大統領は辞職して家族と共にモスクワに亡命し、1970年11月に父のハーフィズがクーデターで全権を掌握して以来の2代・54年にわたるアサド政権は崩壊しました。

アサド政権の崩壊についてはさまざまな理由が挙げられますが、これまで政権の後ろ盾となってきたロシアが、ウクライナへの全面侵攻の長期化によりシリアを支援する余裕がなくなったことが大きな要因になっていることは間違いありません。

第二次大戦中の1944年1月、シリアではフランスの委任統治が終了し、シリア(第一)共和国が独立を宣言(ただし、同共和国が国連によって正式に承認されたのは1945年)。これを受けて、同年7月、シリアはソ連と外交関係を樹立し、翌1946年4月17日にシリア全土からフランス軍が撤退する直前に、ソ連によるシリアへの援助協定が結ばれています。

1956年の第二次中東戦争(スエズ動乱)を機に、米国がアラブ民族主義国のエジプトとシリアに対する圧力を強化すると、1957年以降、シリアはソ連に接近。同年10月、ソ連と5000万ポンドに上る経済技術援助協定を締結します。

この時期に空軍将校としてソ連に留学していたハーフィズ・アサドは、1966年、空軍司令官に就任。1970年にクーデターで政権を奪取し、翌1971年、地中海に面したタルトゥ―ス港の使用権をソ連に供与し、1980年10月8日にはシリア・ソヴィエト友好協力条約を調印し、ソ連との友好関係を維持しました。その影響で、シリア国内には、シリア人男性と結婚してシリアに移住したロシア人女性が2万から3万人いるといわれています。

ただし、アサド政権は、イデオロギー的にはソ連とは必ずしも親和的ではなく、脱社会主義化(修正社会主義化というべき?)を強烈に推進したことで、1989年にベルリンの壁が崩壊した後も、政権基盤を維持することに成功しています。

2011年、チュニジア発の“アラブの春”に触発されてシリアでも内戦が勃発すると‥‥

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