内藤陽介の「メルマガで世界を読む」第40回「チャゴス諸島問題」

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 2024/10/7号◆◆

レバノン情勢やイランによるミサイル攻撃の影に隠れて地味な扱いですが、今月3日、英国政府は、チャゴス諸島の領有権をモーリシャスに返還することを発表しました。チャゴス諸島には、インド洋における米英軍の軍事拠点であるディエゴ・ガルシア島があるため、同諸島の帰属については、国際的な注目を集めていました。

チャゴス諸島はモルディヴの南1600kmの地点に位置し、同諸島からモルディヴを経てインド西岸のラクシャディープ諸島へと続く海底山脈の一部となっています。7つの環礁を中心に60以上の島で構成されており、最大の島がディエゴガルシア島です。

こうした地理的な関係から、モルディヴの人々の間ではチャゴス諸島の存在は古くから知られていましたが、遠隔の地であるため、移住する人はありませんでした。

16世紀初、ポルトガル人がディエゴ・ガルシア島を発見。同島も当初は無人島でしたが、18世紀にフランス人が入植して黒人奴隷を導入しココヤシとコプラのプランテーションを開始します。

ナポレオン戦争後の1814年、チャゴス諸島は英領となり、行政上はながらくモーリシャスの管轄下に置かれました。しかし、1960年代に入るとモーリシャスの独立問題が浮上したため、1965年11月、英国は、チャゴス諸島を、アルダブラ諸島、ファーカー諸島、デロッシュ諸島とともにモーリシャス本土から分離して“英領インド洋地域”を形成し、モーリシャス独立後もこの地域を確保する体制を整えました。

こうした経緯を経て、1966年、英国は米国と協定を結び、以後50年間、ディエゴ・ガルシア島を米国に貸与する協定を締結。①離島者の帰島を禁じる、②制限された食料や医療しか与えない、③ペットを殺害する等の方法で同島から島民の追い出しが図られ、1973年頃には、残った島民もモーリシャスやセーシェルに強制移住させられました。

ときあたかも、1967年、それまで英国の支配下に置かれていた‥‥

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《第8回 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会》

◆開催日時:令和6年11月3日(日)14:00~17:30(13:30受付開始)
【場 所】TKP新橋汐留ビジネスセンターホール401
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【テーマ・講 師】
「正しい多文化共生セミナー」
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【プログラム】※プログラムは変更する場合がございます。
受 付:13:30
開 会:14:00 
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・閉 会 :17:30 
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■ 救国シンクタンク第8回フォーラム 11月23日 ■
◇日 時:2024年11月23日 15時開演
◇場 所:星陵会館 東京都千代田区永田町2丁目16−2
◇テーマ:「米大統領選後の世界」(中東情勢と台湾情勢を内容に追加)
◇出演者
前嶋 和弘  上智大学総合グローバル学部教授
松本 佐保  日本大学国際関係学部教授
西岡 力   モラロジー道徳教育財団教授・麗澤大学客員教授
倉山 満   救国シンクタンク 理事長兼所長
渡瀬 裕哉  救国シンクタンク 研究員
内藤 陽介  救国シンクタンク 研究員
中川 コージ 救国シンクタンク

◇プログラム
  開演 15時
  開会挨拶
  第一部 各出演者による講演
  休憩
  第二部 クロストーク「米大統領選の世界」
  閉会挨拶
  閉演 18時半
  ※プログラムは変更する場合もございますので予めご了承ください。

◇お申込み
下記URLからお申込みください。
【会員様限定チケット】無料ご招待となります。メルマガをご参照ください。
【一般有料チケット5500円】https://peatix.com/event/3908203
チケットのお申込みはお早めに!

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《救国シンクタンク翻訳叢書完成!》
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皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。
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