内藤陽介の「メルマガで世界を読む」第18回「全米に拡大する親パレスチナデモの意味」

投稿 [ Blog ]

◆◆救国シンクタンクメールマガジン 2024/5/6号◆◆

 

米ニューヨークのコロンビア大で、4月30日未明(現地時間)、イスラエルのガザ攻撃に抗議するデモ隊がキャンパス内のハミルトン・ホールに押し入り、占拠。このため、大学の要請を受けた警官隊が同日夜に突入し、デモ隊を強制排除しました。また、ニューヨーク市立大でも破壊行為があり、両大学で約300人が逮捕されたほか、西部カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でも5月1日朝、パレスチナ自治区ガザで攻撃を続けるイスラエルに抗議するデモ隊とイスラエルを支持するデモ隊が衝突して警官隊が出動しました。

 

抗議デモの矛先は、イスラエルへの軍事支援を続けるバイデン大統領にも向けられており、米議会紙『ヒル』によれば、8月19-22日に予定されているシカゴでの民主党大会にあわせて、現地では3万人規模の抗議デモが計画されているとのことです。党大会では、現職のバイデン大統領が正式に民主党の候補指名を受ける見通しですが、警官隊との衝突などで混乱すれば、統治力の欠如を批判され、最悪、出馬断念に追い込まれる可能性さえあります。

 

こうした事態について、米国内では、“1968年党大会の再来”を懸念する声が民主党関係者から上がっています。

 

1968年の大統領選挙では、ヴェトナム戦争への抗議行動が全米規模で拡大し、3月31日には現職大統領のジョンソンが再選出馬を断念。民主党の最有力候補と見られていたロバート・ケネディも6月のカリフォルニア州予備選で勝利した直後に暗殺されるなどの混乱の中、8月の党大会では、ヴェトナム戦争反対のデモ隊が会場周辺で警官隊と衝突し、党候補の指名を獲得したヒューバート・ハンフリー副大統領も11月の大統領選で敗れる結果となりました。

 

もちろん、1968年と現在では時代背景が全く異なりますし、なにより、1968年のヴェトナム反戦運動の重要な背景(のひとつ)であった選抜徴兵制は、1973年のヴェトナム戦争終結によって停止されていますので、単純な“1968年の再来”は起こりえないでしょう。

 

とはいえ、大統領選挙の年に発生した全米規模の抗議行動が大統領選挙に影響を与えないはずはありませんし、それを最大限に活用しようとする勢力が現れるのは自然なことです。

 

この点について、イスラエル寄りの立場を鮮明にしているニューヨークのエリック・アダムズ市長は、1日の記者会見で、「若者たちを過激化しようとする動きがある。私は彼らがそれをやり遂げ、その存在が白日の下にさらされるまで、手をこまねいて待っている気はない」、「若者は扇動されているだけ」、「われわれの子供たちを過激化する手練れのプロフェッショナルがいて、若年層がその連中にそそのかされている。これは今や世界的な問題だ」との認識を示し、「ニューヨークの市長として、この街でそんなことが起きるのを許すわけにはいかない」と発言しています。

 

アダムズ市長の発言には、具体的に誰/いかなる勢力が一連の抗議行動の背景にいるのか、その根拠を含めて明らかにしていないだけでなく、彼が扇動者と示唆した左派活動家リサ・フィティアン氏が事件当日は自宅にいて、抗議行動には参加していなかったことなどから、現時点ではあくまでも推測の域を出ていません。少なくとも、抗議行動の背後関係を明らかにするには、もう少し時間をかけて精査する必要があるでしょう。

 

しかし、実際に、デトロイトで教育や生活支援に取り組む「イスラミック・センター・オブ・デトロイト」のスフィアン・ナブハン事務局長(パレスチナ出身)が‥‥

 

 

———————————————————

今回のメルマガでは、米国で拡大している親パレスチナデモの意味について内藤陽介研究員が解説しています。ぜひ、会員向けメルマガで全文をご確認ください。

 

ご入会いただくとメルマガをお届け致します。

貴重な情報満載の過去のメルマガもすべてお読み頂けます。

【会員ページ】 https://kyuukoku.com/account/

【ご入会案内】 https://kyuukoku.com/support/

 

救国シンクタンクの理念に賛同し、活動にご協力いただける方は、ご入会の手続きをお願い致します。

(文責:事務局)

 

 

 

********************

 

《第6回 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会》

◆開催日時:令和6年6月22日(土)14:00~17:30(13:30受付開始)

【場 所】TKP九段下神保町ビジネスセンター 東京都千代田区神田神保町3-4柳川ビル

【テーマ・講 師】

「『コロナ禍を記録する』出版記念緊急セミナー」

倉山 満 救国シンクタンク所長・理事長

【プログラム】

受 付:13:30

開 会:14:00 挨拶、事務連絡

・活動報告:地方議員の活動成果報告

・第一部 : 公文書管理の基本と今すぐ誰でも使えるデジタル時代の仕事術

・休 憩

・活動報告:地方議員の活動成果報告

・第二部 :「コロナ禍を記録する」実践編

・閉 会 :17:30

※セミナーの後に懇親会を予定しております。別途お申込みとなります。

◆参加申込(Peatixにて受付いたします)

お申込みURL:http://ptix.at/ckGCHD

・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)

・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)

 

本セミナーは、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員様やそれ以外の一般の方もご参加いただけます。

減税や規制改革、事務事業評価、安全保障などに取り組んでいる「首長・地方議員・立候補予定者」をご存じの方は、ぜひこのセミナーをご紹介ください。

 

***********************

 

救国シンクタンク第8回フォーラム 11月23日

テーマ:「米大統領選後の世界」

 

【一般有料チケット】5500円

お申込みURL:https://peatix.com/event/3908203

チケットのお申込みはお早めに!

 

********************

 

《救国シンクタンク翻訳叢書完成!》

【 Leave US Alone: 減税と規制緩和、アメリカ保守革命の教典】

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

全米で最も影響力のある政治戦略家の一人でもあるグローバー・ノーキスト氏が、保守派に向けた大胆なマニフェストとビジョンを提示する。

経済、人口統計、政治動向を通じて、アメリカ政治がこれまでどこにあったのか、どのように変化していったのか。本書『Leave Us Alone』は、アメリカ政治をより深く理解するための必読の書である。

www.amazon.co.jp/dp/4434328867

 

********************

 

《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》

Amazon.co.jp: 救国シンクタンク叢書 皇位継承問題 : 救国シンクタンク: 本
Amazon.co.jp: 救国シンクタンク叢書 皇位継承問題 : 救国シンクタンク: 本

救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。

皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト

 

********************

 

《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作

『Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future』と、グローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の著作『Leave Us Alone: Getting the Government’s Hands Off Our Money, Our Guns, Our Lives』の〈救国シンクタンク叢書〉としての翻訳本出版にあたり、会員の皆様にご寄付をお願いしたところ、大変多くのご支援を賜ることができました。誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

【重要】翻訳プロジェクトに関する報告・自治体経営セミナー開催決定!【救国シンクタンク】https://youtu.be/1TpNv8USXkg

翻訳叢書プロジェクトにご支援いただく際は、ぜひ事務局までご連絡をお願い致します。

◆お問い合わせ先:info@kyuukoku.com

 

********************

 

《救国シンクタンク叢書 第4弾『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』》

『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』(2023年)

Amazon.co.jp: 救国シンクタンク叢書 大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争 : 救国シンクタンク: 本
Amazon.co.jp: 救国シンクタンク叢書 大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争 : 救国シンクタンク: 本

救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」

- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

 

********************

 

《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》

『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)

救国シンクタンク叢書 なぜレジ袋は「有料化」されたのか
「ほぼ毎日のペースで新たに増加する規制は、日本経済に目に見えないコストを課しています。それらの累計額は計り知れない規模になっていますが、日本政府はその全容を把握することなく、今日も制御基盤が壊れたマシーンのように新たな規制を作り続けています」。本書はそのような規制のうち、誰もが知っている「レジ袋の有料化」という規制につ...

いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

 

********************

 

会員の皆様は、公式サイトの会員ページにて、過去のメルマガ配信履歴をいつでもお読み頂けます。

【会員ページ】 https://kyuukoku.com/account/

 

(文責:事務局)

 

タイトルとURLをコピーしました