柿埜真吾メルマガ:第76回 〈子育て支援金のおかしさ〉

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 2024/04/14号◆◆ 

岸田内閣の「異次元の少子化対策」の一環である「子ども・子育て支援金制度」(以下、子育て支援金制度)に対する批判が高まっている。制度・規制改革学会では、4月5日に子育て支援金制度の撤回を求める緊急声明を発表したが、この声明には、普段は金融政策やエネルギー政策などをめぐって大きく意見の異なる経済学者もみな賛成している。それほどこの制度は経済学の基本原理に反しているということである。筆者自身もこの声明の主張に完全に賛成である。子育て支援金制度に関する政府の説明は問題が多すぎ整理するのも大変だが、本稿では①公的医療保険料に上乗せして子育て支援金を徴収するというスキーム自体の問題、②増税しているにもかかわらず増税と言わず、実質負担は生じないと主張するレトリックのおかしさの2点に絞って批判しよう。

第1点目だが、子育て支援金は公的医療保険料への上乗せで賄われる予定である。医療保険は、(現行制度にも建前と実態に乖離があるものの)、病気のリスクに備えて保険料を支払い、病気の際には給付を支払われる保険の仕組みであり、当然ながら、子育て支援とは何の関係もない。誰でも遭遇しうるようなリスクに備えて保険料を払うのは制度の趣旨にあっているが、子育ては選択の問題で、不慮の事故でも誰でもかかる病気でもない(もちろん、これは大変失礼な言い方だが)。医療保険料は子供を持つはずがない人も支払っている。子育て支援に保険料を使うことは、保険制度である以上当然なければならない負担と給付のつながりを断ち切る。これは保険料の目的外使用そのものであり、かつての老人医療費無償化等の社会保険料を流用した悪しきバラマキ政策と同じである。これが許されるなら、社会保険料は何に使ってもかまわないことになり、巨大なバラマキの財源を手に入れた政府の暴走には歯止めがかからなくなる恐れがある。はっきり言えば、これは刹那的な政策であり、将来を見据えた子育て支援の理念とは正反対というべきだろう。少なくとも、常識ある経済学者ならこんな筋の通らない制度に賛成しないのは当然である。

そもそも、~中略~

第2点目だが、政府によると、驚くべきことに‥‥

 

 

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《令和6年4月21日(日) 第5回 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会》

 

◆開催日時:令和6年4月21日(日)14:00~17:45(13:30受付開始)

【場 所】TKP九段下神保町ビジネスセンター カンファレンスルーム3A

東京都千代田区神田神保町3-4柳川ビル

【主 催】一般社団法人救国シンクタンク

【テーマ・講 師】

「歳出改革基礎と各自治体における持続可能な財政条例」

渡瀬裕哉 救国シンクタンク研究員

自治体において歳出改革を行うためには、どのような項目に着目するとよいのか、歳出改革の基礎を解説し、具体的事例とともに、持続可能な自治体財政の在り方について解説いたします。

また、地方自治体の議員が議会において行政が執行する予算をしっかりと監視し、議会での質問や調査に役立てることができるようなモデル案を提示します。

【プログラム】

受 付:13:30

開 会:14:00 挨拶、事務連絡

・ショートトピック

・第一部 :14:20~15:35 「歳出改革基礎」 質疑15分

・休 憩 :15:35~15:45

・活動報告:15:45~16:00 地方議員の活動成果報告

・第二部 :16:00~17:15 「具体的事例の行財政条例解説」 質疑15分

・閉 会 :17:30 セミナーの後に懇親会を予定しております。

◆参加申込(Peatixにて受付いたします)

お申込みURL:https://peatix.com/event/3863697

・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)

・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)

 

本セミナーは、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員様やそれ以外の一般の方もご参加いただけます。

 

減税や規制改革、事務事業評価、安全保障などに取り組んでいる「首長・地方議員・立候補予定者」をご存じの方は、ぜひこのセミナーをご紹介ください。救国シンクタンク第8回フォーラム開催決定!

 

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テーマ:「米大統領選後の世界」

 

【一般有料チケット】5500円

お申込みURL:https://peatix.com/event/3908203

チケットのお申込みはお早めに!

 

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《救国シンクタンク翻訳叢書完成!》

【 Leave US Alone: 減税と規制緩和、アメリカ保守革命の教典】

監修:渡瀬裕哉(救国シンクタンク研究員)

全米で最も影響力のある政治戦略家の一人でもあるグローバー・ノーキスト氏が、保守派に向けた大胆なマニフェストとビジョンを提示する。

経済、人口統計、政治動向を通じて、アメリカ政治がこれまでどこにあったのか、どのように変化していったのか。本書『Leave Us Alone』は、アメリカ政治をより深く理解するための必読の書である。

www.amazon.co.jp/dp/4434328867

 

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《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》

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救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。

皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト
★救国シンクタンク第7回フォーラム 「皇位継承問題」動画視聴専用チケット @PeatixJPより ★救国シンクタンク第7回フォーラム 「皇位継承問題」の動画視聴専用チケットです。令和5年7月30日(日曜日)に開催されたフォーラムを全編にわたって配信いたします。配信用UR...

 

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《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作

『Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future』と、グローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の著作『Leave Us Alone: Getting the Government’s Hands Off Our Money, Our Guns, Our Lives』の〈救国シンクタンク叢書〉としての翻訳本出版にあたり、会員の皆様にご寄付をお願いしたところ、大変多くのご支援を賜ることができました。誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

【重要】翻訳プロジェクトに関する報告・自治体経営セミナー開催決定!【救国シンクタンク】https://youtu.be/1TpNv8USXkg

翻訳叢書プロジェクトにご支援いただく際は、ぜひ事務局までご連絡をお願い致します。

◆お問い合わせ先:info@kyuukoku.com

 

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《救国シンクタンク叢書 第4弾『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』》

『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』(2023年)

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救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」

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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》

『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)

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いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

 

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