内藤陽介の「メルマガで世界を読む」第10回「バルフォア公の肖像画、ご難」

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 2024/3/11号◆◆

 

英国の親パレスチナ団体“パレスチナ・アクション”の活動家が、8日(現地時間)、イングランド東部のケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに侵入し、同校の卒業生で「バルフォア宣言」で知られるアーサー・バルフォア元首相(バルフォア宣言時は外相)の肖像画を損壊しました。

 

これまでにも、環境過激派が美術館などで芸術作品にペンキをかける事件(ただし、深刻な被害が生じないように計算されていた)が相次いで起きていましたが、今回の犯行は、過激な政治集団が作品に直接危害を加えたという点で、環境過激派の“悪ふざけ”とは性質を異にするもので、むしろ、BLM(ブラック・ライヴズ・マター。米国で始まった人種差別抗議運動で、構造的な人種差別、特に黒人への不当な暴力に対して戦うことを目的としている)過激派による銅像破壊などに近い性質のものとみるべきではないかと思います。

 

ところで、今回損壊された肖像画の主、アーサー・バルフォアは、いわゆる「バルフォア宣言」時の外相として知られていますが、彼の肖像画が母校のトリニティ・カレッジに飾られていたのは、バルフォア宣言が彼の実績とみなされたからではありません。

 

アーサー・ジェイムズ・バルフォアは、1848年7月25日、スコットランドの大地主の家庭に生まれ、トリニティ・カレッジでは哲学を学び、卒業後の1874年1月の総選挙でハートフォード選挙区から保守党候補として出馬・当選して政界入りします。

 

その後は、叔父ソールズベリーの引きたてで順調に出世し、自治大臣、アイルランド担当大臣を歴任。アイルランド民族運動を抑え込んだことで保守党庶民院議員・支持者の人気を集めました。その実績をもって、1891年には第一大蔵卿および庶民院院内総務に抜擢され、1902年7月11日にソールズベリーが首相を辞すると、翌12日、後継首相に就任しました。

 

バルフォア内閣は、1903年にウィンダム法を制定してアイルランド小作人の土地購入を促進したほか、1905年に帝国防衛委員会を創設して国防強化に尽力。外交面ではロシアの極東進出を牽制するために‥‥

 

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(文責:事務局)

 

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《令和6年4月21日(日) 第5回 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会》

 

◆開催日時:令和6年4月21日(日)14:00~17:45(13:30受付開始)

【場 所】TKP九段下神保町ビジネスセンター カンファレンスルーム3A

東京都千代田区神田神保町3-4柳川ビル

【主 催】一般社団法人救国シンクタンク

【テーマ・講 師】

「歳出改革基礎と各自治体における持続可能な行政条例」

渡瀬裕哉 救国シンクタンク研究員

自治体において歳出改革を行うためには、どのような項目に着目するとよいのか、歳出改革の基礎を解説し、具体的事例とともに、持続可能な自治体財政の在り方について解説いたします。

また、地方自治体の議員が議会において行政が執行する予算をしっかりと監視し、議会での質問や調査に役立てることができるようなモデル案を提示します。

【プログラム】

受 付:13:30

開 会:14:00 挨拶、事務連絡

・ショートトピック

・第一部 :14:20~15:35 「歳出改革基礎」 質疑15分

・休 憩 :15:35~15:45

・活動報告:15:45~16:00 地方議員の活動成果報告

・第二部 :16:00~17:15 「具体的事例の行財政条例解説」 質疑15分

・閉 会 :17:30 セミナーの後に懇親会を予定しております。

◆参加申込(Peatixにて受付いたします)

お申込みURL:https://peatix.com/event/3863697

・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)

・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)

 

本セミナーは、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員様やそれ以外の一般の方もご参加いただけます。

 

減税や規制改革、事務事業評価、安全保障などに取り組んでいる「首長・地方議員・立候補予定者」をご存じの方は、ぜひこのセミナーをご紹介ください。

 

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《オンライン公開研究会のお知らせ》

2月8日(木)にオンライン研究会を実施しました!

◆救国シンクタンク ライブ「2024年アメリカ大統領選挙について」

倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 柿埜真吾 内藤陽介【チャンネルくらら】

次回のオンライン研究会は、2024年3月14日(木)18時からです!

お楽しみにお待ちください!

 

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《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》

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救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。

皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト

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《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作

『Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future』と、グローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の著作『Leave Us Alone: Getting the Government’s Hands Off Our Money, Our Guns, Our Lives』の〈救国シンクタンク叢書〉としての翻訳本出版にあたり、会員の皆様にご寄付をお願いしたところ、大変多くのご支援を賜ることができました。誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

【重要】翻訳プロジェクトに関する報告・自治体経営セミナー開催決定!【救国シンクタンク】https://youtu.be/1TpNv8USXkg

翻訳叢書プロジェクトにご支援いただく際は、ぜひ事務局までご連絡をお願い致します。

◆お問い合わせ先:info@kyuukoku.com

 

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《救国シンクタンク叢書 第4弾『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』》

『大国のハイブリッドストラグルII: 大国の衰退と台頭がもたらす地域紛争』(2023年)

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救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」

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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》

『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)

救国シンクタンク叢書 なぜレジ袋は「有料化」されたのか
「ほぼ毎日のペースで新たに増加する規制は、日本経済に目に見えないコストを課しています。それらの累計額は計り知れない規模になっていますが、日本政府はその全容を把握することなく、今日も制御基盤が壊れたマシーンのように新たな規制を作り続けています」。本書はそのような規制のうち、誰もが知っている「レジ袋の有料化」という規制につ...

いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

 

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