「自主独立のための選択肢」No.180 能登半島地震に対する初動はどうだったのか

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◆◆救国シンクタンクメールマガジン 24/01/09号◆◆

評論家・情報史学研究家の江崎道朗です。

新年あけましておめでとうございます。今年も「なぜ民間シンクタンクが重要なのか」という観点から毎回、政治的課題について書いていこうと思います。

 

さて今回は、能登半島地震について危機管理について現時点で分かっている情報に基づいて書きたいと思います。

 

16時10分頃、能登半島地震が起こったことを受けて岸田首相は1月1日23時35分ごろ、記者会見を行って、以下のように述べています。

《本日、令和6年能登半島地震が発生いたしました。全ての被災者の方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、内閣総理大臣である私自身が、陣頭指揮を執って、震災対応に当たってまいります。現在、現地の情報、全力で収集しているところです。また、自衛隊機で防災担当副大臣以下の内閣府調査チーム、金沢に到着をいたしました。そして私自身も、坂口輪島市長、泉谷珠洲市長と直接電話でお話をさせていただきました。坂口市長からは、過去にない広範囲の被災で、道路が寸断され、電気、水も止まっている、携帯もつながらない、プッシュ型で物資を送ってほしい、こういった話がありました。そして泉谷市長からは、住宅の倒壊が多数あり、道路が寸断されており、重機も入らない状況にある、金沢からの輸送が無理なので、灯油、軽油、食料、毛布、仮設住宅用資材など、船舶も活用して送ってほしい、こういった趣旨の話がありました。発災が日没直前であったこともあり、情報収集に困難な状況ではありますが、明朝まで夜を徹して現地情報を集めるよう指示を行ったところです。

そして、自衛隊の災害派遣、警察の広域緊急援助隊の派遣、消防の緊急消防援助隊の派遣については、道路が寸断されているなど困難を極めているところですが、建物の倒壊などによる被害者は一刻も早く救出する必要があり、全ての手段を尽くして、現地に可及的速やかに入るよう指示をしたところです。寒い時期であり、水・食料、あるいは毛布のほか、灯油・ガソリン・軽油などの必要物資、プッシュ型で、空輸あるいは海路も使って送るよう指示をしたところです。

以上のような状況ですので、特定災害対策本部を、非常災害対策本部に格上げをして、私が本部長を務めることといたしました。夜通し集めた情報を踏まえ、明日9時15分に開催いたします。その後、私自身が記者の皆様に直接、説明をさせていただきたいと考えております。以上です。》

令和6年1月1日 令和6年能登半島地震についての会見 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
総理の演説や記者会見などを、ノーカットの動画やテキストでご覧になれます。

 

この会見などに基づくと、官邸の初動は以下の通りです(時刻はおおよそ)。

16時10分頃 災害発生

16時11分、官邸の危機管理センターに「対策室」設置

16時15分頃、首相公邸にいた岸田文雄首相は関係府省に対応を指示

岸田首相は、坂口輪島市長、泉谷珠洲市長と直接電話。寒い時期であり、水・食料、あるいは毛布のほか、灯油・ガソリン・軽油などの必要物資、プッシュ型で、空輸あるいは海路も使って送るよう指示

16時30分、自衛隊は初動対応にあたる部隊「ファスト・フォース」を動かし、まずは航空機2機を自主派遣で被災地に飛ばし、上空から被害状況を確認

16時45分、石川県による災害派遣要請

17時16分、自衛隊機で防災担当副大臣以下の内閣府調査チームを金沢に派遣

17時30分、政府は能登半島地震「特定災害対策本部(本部長、防災大臣)」設置

20時、政府は第一回能登半島地震「特定災害対策本部(本部長、防災大臣)」

22時40分、政府は「非常災害対策本部(本部長、総理大臣)」に格上げ

 

以上のように今回の地震に対する官邸の初動は、それほど批判されるようなものではないと思います。

 

ここで誤解している方もいらっしゃるかもしれないので、自然災害についての行政の基本的な仕組みをここで説明しておきます・・・・・・・

 

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《令和6年2月25日(日) 第4回 救国シンクタンクセミナー自治体経営研究会》

◆開催日時:令和6年2月25日(日)14:00~17:30(13:30受付開始)

◆会 場 :東京都千代田区

◆主 催 :一般社団法人救国シンクタンク

◆講師:渡瀬裕哉研究員、小川清史客員研究員

◆プログラム(変更する場合がございます)

受 付:13:30

開 会:14:00 挨拶、事務連絡

第一部:14:05~15:20 誰でも簡単に活かせる地方自治体の世論調査の見方・やり方・使い方

休 憩:10分

第二部:15:30~16:40 国民保護について

休 憩:10分

第三部:16:50~17:20 質疑応答

閉 会:17:25

◆参加申込(Peatixにて受付いたします)

お申込みURL:https://peatix.com/event/3785408

・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円)

・立候補予定者、一般アクティビスト(参加費5,000円)

セミナーの後に懇親会を予定しております。懇親会のご案内は別途お知らせいたします。

セミナーへの参加対象者は、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員様やそれ以外の一般の方もご参加いただけます。

減税や規制改革、事務事業評価、安全保障などに取り組んでいる「首長・地方議員・立候補予定者」をご存じの方は、ぜひこのセミナーをご紹介ください。

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《救国シンクタンク叢書 第5弾『皇位継承問題』》

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救国シンクタンク“日本の未来を考える”シリーズの第五弾。第一部では「皇位継承問題とは何か」を學館大学 現代日本社会学部教授、新田均氏が、「皇位継承問題と政治」については産経新聞社 論説委員長、榊原智氏が、「後花園天皇と伏見宮家」というテーマで国際日本文化研究センター 名誉教授渡今谷明氏が、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得は憲法第十四条違反なのか」と題して弁護士、山本直道氏が、そして「秋篠宮家の現在と未来」を皇室評論家の髙清水有子氏がそれぞれの知見を持って論じる。第二部では倉山満氏をモデレーターに、それらの専門家が皇位継承問題について白熱したクロストークセッションを展開する。

皇位継承問題について、専門家たちが描き出す今を表した必読の書。

《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」》

救国シンクタンク第7回フォーラム「皇位継承問題」ダイジェスト

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《オンライン公開研究会のお知らせ》

12月22日(木)にオンライン研究会を実施しました!

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33:21 ④国家防衛分析プロジェクト(救国シンクタンク2023年の成果)

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次回のオンライン研究会は、2024年1月11日(木)18時からです!

お楽しみにお待ちください!

 

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《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》

救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作

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救国シンクタンク第6回フォーラム「大国のハイブリッドストラグル2023新春 」

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《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』》

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いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉

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