◆◆救国シンクタンクメールマガジン 23/5/24号◆◆
評論家の江崎道朗です。
「なぜ民間シンクタンクが重要なのか」という観点から毎回、政治的課題について書いていこうと思います。
G7(先進7カ国)首脳会議が今月19~21日、広島市で開催された。この広島サミットを評価するうえで、そもそもサミット(先進国首脳会議)とは何か、基本的なことから確認しておきたい。
サミットはIMF(国際通貨基金)の先進国、日本、アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア及びEUで構成されており、2018年の時点で、G7は世界の純資産(317兆ドル)の6割、世界のGDPの3割以上を占めるとされている。
サミットが始まったのは、1973年のオイルショックと、それに続く世界不況がきっかけだった。世界的な不況を憂えたアメリカ財務長官ジョージ・シュルツが、西ドイツ、フランス、イギリスの財務大臣を招集し、ワシントンD.C.で非公式の会合を行った。
その後、秋に開かれたIMFと世界銀行の年次総会の際に行われた非公式会合の場で、シュルツは先の4か国に日本を加えることを提唱し、合意された。
そして1975年、フランスで大統領となったジスカールデスタンが、フランスを含めて5か国で初めての先進国首脳会議を開き、定期的に首脳会議を持つことを提案した。
このときの出席者は、主催国(議長国)を持ち回りで交代しつつ年に1回会議を持つことに合意した。
こうしていわゆる「G5」が生まれた。
要は国連やIMFだけでは対応できない、世界的な経済・金融問題について突っ込んだ議論をする場がサミットだったわけだ。
ソ連邦が崩壊し、東西冷戦が終結。世界経済も東側陣営をとりこみ、急拡大することになった。
そこで1998年、ロシアを加えた初のG8公式サミットがイギリスで開催された(バーミンガムサミット)。
構成メンバーは、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシアの8か国。
ただしロシアは先進国とは言えないため、「先進国首脳会議」から「主要国首脳会議」に改称した。
21世紀に入り、アジア、中南米諸国の経済的台頭が顕著になってきたことを受けて2010年6月、カナダで「G8ムスコカサミット」に続き、G20(20か国・地域首脳会議)も開催された。
G20は、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の7か国のG7に、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、欧州連合(EU)を加えた20か国・地域のこと。
しかし2014年、ウクライナのクリミアをロシアが編入したことを受けてロシアの参加資格停止を決定し、G8は再びG7に変更。
世界的な経済問題だけでなく、その前提となる「自由、民主主義、法の支配」などを尊重するサミットへと、その性格を強めることになった。
そして2015年にドイツで開かれた「G7エルマウ・サミット」では、中国を名指しすることは避けながらも、東シナ海および南シナ海での緊張に懸念を表明し、「大規模な埋め立てを含む現状の変更を試みるいかなる一方的行動にも強く反対する」などとした首脳宣言が発表。
そして2016年、日本で開催された「G7伊勢志摩サミット」(議長・安倍総理)では…
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今回のメルマガでは、5月19~21日の期間に開催されたG7広島サミットを評価するうえで、そもそもサミット(先進国首脳会議)とは何か。という基本的なことを江崎道朗研究員が解説しています。
どのような目的でサミットが始まったのか。
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(文責:事務局)
※引用画像:G7広島サミット
外務省ホームページからの引用https://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/g7hs_s/page1_001673.html
《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」のお知らせ》
救国シンクタンク 第7回フォーラム「皇位継承問題」を令和5年7月30日(日)に開催致します。
【開催趣旨より】
われわれ救国シンクタンクは、日本救国に向かう多くの政策を、提言・普及・実現してきました。
では、何が達成されれば救国なのか。
それ自体を皆で議論しながら常に検証していこうと話し合い、多くの議論を積み重ねてきました。
その中で、皇室は別格であり、常に別枠の政策として扱ってきました。
なぜならば、「日本の歴史を象徴する皇室を守り抜けなくて、何を守るのか」に尽きるからです。
令和4年、安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議最終報告書が提出されました。
しかし、ほとんど動いていません。
そこで我々は一石を投じるべく、「皇位継承問題」をテーマとして、5人の有識者の方々をお招きし、第7回フォーラムを開催します。
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フォーラムの詳細については、イベントページ(https://kyuukoku.com/%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88/)をご覧ください。
非会員の方はこちらからお申し込み下さい。
ご購入先URL:https://peatix.com/event/3557740/view
※Peatixを初めてご利用になる方はお申し込み時に新規登録が必要となります。
ご利用経験が御有りになる方はログインしてお手続きをお願い致します。
お手数おかけ致しますが、よろしくお願いいたします。
なお、お座席は余裕をもって準備しておりますが、先着順とさせていただき、満席になりしだい締め切りとさせていただきますのであらかじめご了承ください。
《令和5年7月29日(土)自治体経営研究会のセミナー開催決定!》
現在の日本の地方自治体における税金の使い道には不透明感が支配的です。
そこで救国シンクタンクでは、議会で税金の使い道を審議する条例案やコンセプトが学べる「日本で唯一のセミナー」を開催いたします!
税金の使い道とその結果を報告させる「事務事業評価条例の作り方」などが習得できます。
セミナーへの参加対象者は、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員以外の一般の方もご参加いただけます。
◆参加申込(Peatixにて受付いたします)
・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円):https://peatix.com/event/3579363
・立候補予定者、会員、一般(参加費5,000円):https://peatix.com/event/3579375
【お願い】首長・地方議員・立候補予定者をご紹介ください!
減税や規制改革、事務事業評価などに取り組んでいる方を、ぜひ弊社事務局へお知らせください。
お知らせ先:info@kyuukoku.com
【オンライン公開研究会のお知らせ】
5月11日(木)18時からオンライン公開研究会を開催致しました!
救国シンクタンク(2023年5月11日)ライブ 倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 中川コージ 柿埜真吾【チャンネルくらら】
https://www.youtube.com/live/tx2zY3i4Hdw?feature=share
《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》
救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作『Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future』と、グローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の著作『Leave Us Alone: Getting the Government’s Hands Off Our Money, Our Guns, Our Lives』の〈救国シンクタンク叢書〉としての翻訳本出版にあたり、会員の皆様にご寄付をお願いしたところ、大変多くのご支援を賜ることができました。
誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
【重要】翻訳プロジェクトに関する報告・自治体経営セミナー開催決定!【救国シンクタンク】
今後も【翻訳叢書プロジェクト】を継続し、弊社研究員が厳選した海外書籍の叢書化を進めて参ります。翻訳叢書の出版にあたり、皆様からのご支援を心よりお願い致します。
翻訳叢書プロジェクトにご支援いただく際は、ぜひ事務局までご連絡をお願い致します。
◆お問い合わせ先:info@kyuukoku.com
《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』のお知らせ》
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(文責:事務局)