◆◆救国シンクタンクメールマガジン 23/5/9号◆◆ 自由主義研究所の蔵研也代表(元岐阜聖徳学園大学教授)が 加熱式たばこの増税に反対する請願署名をスタートされています。 加熱式たばこの増税に反対する請願 そのため、今回の特別公開メルマガでは、 同請願署名が持つ画期的なポイントについて、 ハームリダクションの観点から補強します。 筆者の基本的な立場は「全ての増税に反対」であり、 その観点に立てば加熱式たばこと紙巻きたばこの いずれの増税についても反対です。わが国では、 特別な理由がないにも関わらず、たばこは他の 贅沢品よりも著しい厳しい課税がなされてきました。 また、たばこは所得が低い層ほど喫煙率が高いことも 知られており、なおかつ価格弾力性が必ずしも高いわけ ではないことで知られています。つまり、たばこ税の 増加は禁煙を促すこともあるが、実際には多くの低所得者の 生活費を圧迫し、むしろ健康状態を悪化させる可能性すらあります。 そのため、たばこによる健康被害を低減していくためには、 単純に懲罰的な措置を実施するのではなく、中長期的に 健康被害が低減していく技術革新を促すことが重要となります。 現在、紙巻きたばこは発がん性などが指摘されており、 その健康被害は明白となっています。それに対して、 加熱式たばこは、たばこメーカーや英米の公的機関の 一部の調査で紙巻きたばこよりも健康被害が 少ないというデータも出てきています。 イギリスの公衆衛生局の報告書(2018年)によると、 加熱式タバコはベストの選択肢ではないものの、 可燃性タバコよりも少ない毒素を持つ可能性があると 指摘されています。英国の下院科学技術委員会も 加熱式たばこ製品が可燃性たばこ製品よりも 90%害が少ないとも言及しています。 また、アメリカ癌協会の研究者は、2019年の調査で 加熱式タバコの普及は喫煙率を下げることに繋がる結果を 確認しています。 研究者たちは、「新しいタバコ製品の導入は、 タバコ製品の市場を大きく変えている」と強調しました。 日本での科学的なエビデンスの確定という意味では 中長期的なデータの検証が待たれますが、それでも 現在に生きる我々は何も対処しなくて良いという ことにはならないでしょう。少なくとも既に健康被害が 確定している紙巻きたばこと比べて、加熱式タバコは 今後、技術革新を積極的に実施していくことで 健康被害が低減する可能性があるからです。 さらに、地味な効用ではあるものの、平成31年に 消防庁が公表した「加熱式たばこ等の安全対策検討会報告書」では、 「加熱式たばこ等の火災発生危険」について「加熱式たばこ3製品 (IQOS 2.4PLUS、Ploom TECH、glo)の火災発生危険及び 安全装置等について確認したところ、様々な安全対策に 取り組まれており火災発生危険が紙巻たばこより低いことがわかった。」 と報告されています。したがって、たばこが地方税としても 大きなウェートを占めていることに鑑み、加熱式たばこが 地方自治体の消防活動にとってプラスとなる点は 注目すべきことと言えるでしょう。 日本政府はタバコ増税を積極的に進めていますが、 近年では紙巻たばこと加熱式たばこの増税率に 差を設ける政策を採ってきました。これは多くの ユーザーが紙巻きたばこから加熱式たばこに切り替える インセンティブを生み出してきました。 しかし、防衛予算増額の財源として、たばこ税が 増税ターゲットとされており、来年10月には 加熱式たばこの税率が上がる可能性が指摘されています。 このような無原則な税率の引き上げは、 ①低所得者に対する過剰な増税になること、 ②健康被害を低減する技術革新を阻害する可能性があること、 ③寝たばこなどによる火災防止など地方自治体の 負担軽減に逆行すること、などの観点から反対します。 最後に改めて、 経済学者である蔵研也先生が加熱式たばこ増税反対に声を上げられたことに、 その政策趣旨に、税に関する問題に 関心がある者として、個人的に賛同させて頂きます。 救国シンクタンク研究員 渡瀬 裕哉 ※今回は特別公開メルマガであるため、ホームページにて一般公開させていただきます。
ご入会いただくとメルマガをお届け致します。
貴重な情報満載の過去のメルマガもすべてお読み頂けます。
【会員ページ】 https://kyuukoku.com/account/
【ご入会案内】 https://kyuukoku.com/support/
救国シンクタンクの理念に賛同し、活動にご協力いただける方は、ご入会の手続きをお願い致します。
(文責:事務局)
《令和5年7月30日(日)第7回フォーラム「皇位継承問題」のお知らせ》
救国シンクタンク 第7回フォーラム「皇位継承問題」を令和5年7月30日(日)に開催致します。
【開催趣旨より】
われわれ救国シンクタンクは、日本救国に向かう多くの政策を、提言・普及・実現してきました。
では、何が達成されれば救国なのか。
それ自体を皆で議論しながら常に検証していこうと話し合い、多くの議論を積み重ねてきました。
その中で、皇室は別格であり、常に別枠の政策として扱ってきました。
なぜならば、「日本の歴史を象徴する皇室を守り抜けなくて、何を守るのか」に尽きるからです。
令和4年、安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議最終報告書が提出されました。
しかし、ほとんど動いていません。
そこで我々は一石を投じるべく、「皇位継承問題」をテーマとして、5人の有識者の方々をお招きし、第7回フォーラムを開催します。
――――――――――
フォーラムの詳細については、イベントページ(https://kyuukoku.com/%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88/)をご覧ください。
非会員の方はこちらからお申し込み下さい。
ご購入先URL:https://peatix.com/event/3557740/view
※Peatixを初めてご利用になる方はお申し込み時に新規登録が必要となります。
ご利用経験が御有りになる方はログインしてお手続きをお願い致します。
お手数おかけ致しますが、よろしくお願いいたします。
なお、お座席は余裕をもって準備しておりますが、先着順とさせていただき、満席になりしだい締め切りとさせていただきますのであらかじめご了承ください。
《令和5年7月29日(土)自治体経営研究会のセミナー開催決定!》
現在の日本の地方自治体における税金の使い道には不透明感が支配的です。
そこで救国シンクタンクでは、議会で税金の使い道を審議する条例案やコンセプトが学べる「日本で唯一のセミナー」を開催いたします!
税金の使い道とその結果を報告させる「事務事業評価条例の作り方」などが習得できます。
セミナーへの参加対象者は、地方自治体の首長・議員・立候補予定者の方々を対象にしておりますが、アクティビスト志望の会員以外の一般の方もご参加いただけます。
◆参加申込(Peatixにて受付いたします)
・地方自治体【首長・議員】(参加費20,000円):https://peatix.com/event/3579363
・立候補予定者、会員、一般(参加費5,000円):https://peatix.com/event/3579375
【お願い】首長・地方議員・立候補予定者をご紹介ください!
減税や規制改革、事務事業評価などに取り組んでいる方を、ぜひ弊社事務局へお知らせください。
お知らせ先:info@kyuukoku.com
【オンライン公開研究会のお知らせ】
次回は5月11日(木)18時から開催予定です!
救国シンクタンク(2023年5月11日)ライブ 倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 中川コージ 柿埜真吾【チャンネルくらら】https://www.youtube.com/live/tx2zY3i4Hdw?feature=share
前回のオンライン公開研究会のアーカイブはこちらです。
救国シンクタンク(2023年4月6日)ライブ 倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 中川コージ 柿埜真吾【チャンネルくらら】https://www.youtube.com/live/eixxJR3xcTo?feature=share
《米国共和党保守派【翻訳叢書プロジェクト】出版費用支援のお願い》
救国シンクタンクではこのたび、ニュート・ギングリッチ元連邦下院議長の最新著作『Defeating Big Government Socialism: Saving America’s Future』と、グローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の著作『Leave Us Alone: Getting the Government’s Hands Off Our Money, Our Guns, Our Lives』の〈救国シンクタンク叢書〉としての翻訳本出版にあたり、会員の皆様にご寄付をお願いしたところ、大変多くのご支援を賜ることができました。
誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
【重要】翻訳プロジェクトに関する報告・自治体経営セミナー開催決定!【救国シンクタンク】
今後も【翻訳叢書プロジェクト】を継続し、弊社研究員が厳選した海外書籍の叢書化を進めて参ります。翻訳叢書の出版にあたり、皆様からのご支援を心よりお願い致します。
翻訳叢書プロジェクトにご支援いただく際は、ぜひ事務局までご連絡をお願い致します。
◆お問い合わせ先:info@kyuukoku.com
《救国シンクタンク叢書 第3弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』のお知らせ》
救国シンクタンク叢書シリーズ第三弾『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』発売中!
『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(2023年)https://amzn.to/3J6Wh0Y
いよいよ新発売!レジ袋有料化「義務化」は嘘だった!? 救国シンクタンク叢書『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』 内藤陽介 渡瀬裕哉
*************************
会員の皆様は、公式サイトの会員ページにて、過去のメルマガ配信履歴をいつでもお読み頂けます。https://kyuukoku.com/account/
(文責:事務局)