注目ニュース〈白川氏のIMF論文は「資源配分の歪み」を具体的に何も指摘しておらず、定量的証拠を全く挙げていない。〉

救国シンクタンクでは国内外のニュースを倉山塾有志のご協力により集積しています。
集積は倉山満所長・中川コージ研究員によってスクリーニングされ、
その中からさらに注目したものを抽出して研究員がディスカッションを行います。

3月9日開催の第148回研究会で取り上げられた注目ニュースに
研究員のコメントを添えてご紹介いたします。

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【国内】

〈経済財政〉

◇日銀の白川前総裁、異次元緩和で「資源配分にゆがみ」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0102H0R00C23A3000000/

【研究員コメント】

白川氏のIMF論文は「資源配分の歪み」を具体的に何も指摘しておらず、定量的証拠を全く挙げていない。黒田時代には、白川時代に比べ479 万人の就業者増、正社員293万人増加といった雇用の劇的な改善が見られたが、白川氏はこれも「資源配分の歪み」だと解釈されているのだろうか？この論文において、白川氏は、ゼロ金利制約は重要でなく、デフレ警戒は「根拠なき恐怖」であるといった、控えめに言ってもマクロ経済学の常識とはかけ離れた主張をしているが、やはり証拠らしい証拠を挙げていない。単なる自己正当化に終始しているというしかない。

◇異次元緩和　問われる10年　白川前日銀総裁「生産性に弊害」　元インド中銀総裁「効果に疑問」

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68937650S3A300C2EA1000/

【研究員コメント】

国際的には極端に少ない少数派の意見である。白川論文はデフレ警戒を「根拠なき恐怖」だというが、それこそ根拠を示していない。ラジャン元インド準備銀行総裁は著名な経済学者だが、金融政策に関しては異端的見解の持ち主。

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（文責：事務局）

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