柿埜真吾メルマガ 「バーナンキ氏の受賞は実務家の受賞で異例なのか:後編」(日銀人事に対する提言あり!)

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今回のメルマガは、先週お届けした〈柿埜真吾メルマガ「バーナンキ氏の受賞は実務家の受賞で異例なのか:前編」(1)〉の後編になります。

※こちらのHP記事にてメルマガの一部をお読みいただけます。

柿埜真吾メルマガ「バーナンキ氏の受賞は実務家の受賞で異例なのか:前編」

https://kyuukoku.com/20221016/7291/

前回は、FRB元議長のベン・バーナンキ氏が2022年ノーベル経済学賞の受賞をしたことについて、巷で報じられている情報とは違い、決してバーナンキ氏の受賞が「異例」ではないことを解説しています。

また、今回は日銀人事に対する提言も書かれています!
HPではメルマガの一部を掲載いたします。

※日銀人事についてはこちらの番組もご参考ください。

たすき掛け復活!?日銀総裁人事の重要性 高崎経済大学非常勤講師柿埜真吾 憲政史家倉山満【救国シンクタンク】

 

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「バーナンキ氏の受賞は実務家の受賞で異例なのか:後編」

 

2.実務家の受賞は異例ではなく通例

第二点目の誤りは、実務家の受賞が「異例」という認識である。ノーベル経済学賞を実務家が受賞するのは「異例」でも何でもない。例えば、初代ノーベル賞受賞者のティンバーゲンはオランダ経済計画局長官(1945-55年)を務めているし、グンナー・ミュルダール(1974年受賞)やベルティル・オリーン(1977年受賞)は、スウェーデンで長年にわたって議員として活躍し、商務大臣を務めた有力政治家である。ジョゼフ・スティグリッツ(2001年受賞)は経済諮問委員会委員長、世界銀行副総裁等を歴任している。ジェームズ・トービン(1981年受賞)、ポール・クルーグマン(2008年受賞)やウィリアム・ノードハウス(2018年受賞)も経済諮問委員会の委員を務めている。アーサー・ルイス(1979年受賞)は様々な途上国の経済アドバイザーを務めていたし、国民経済計算の体系を整備したリチャード・ストーン(1984年受賞)、ジェイムズ・ミード(1977年受賞)も英国政府の実務家として活躍した人物である。実務家の受賞はごくありふれたことである。バーナンキ氏の受賞が「異例」というのは、ノーベル経済学賞の歴史を知らない思い込みに過ぎない。

そもそも、欧米先進国では…

 

《中略》

 

3.中央銀行総裁を官僚任せにするな

バーナンキ氏の受賞は当然であり、全く問題視するに当たらない。むしろ遥かに問題なのは、バーナンキ氏のような人材が活躍する場が殆どなく、「実務家」といえば専門性のない官僚ばかりの日本の現状である。従来の日銀には、財務省出身者と日銀出身者が交互に総裁を務める「たすき掛け人事」という慣行があり、日銀総裁は専門性とは全く無関係な官僚の独自ルールで決まってきた歴史がある。

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(文責:事務局)

 

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《救国シンクタンク第5回フォーラム〈~本当に大事な五つの論点~〉開催のお知らせ》

※席が埋まってまいりましたので、お申し込はお早めに!※

・日時 11月11日金曜日 開始17時30分(開場17時)予定

・場所 TKPガーデンシティPREMIUM神保町 プレミアムボールルーム

【プログラム】

・日時 11月11日金曜日 開始17時30分(開場17時)

・場所 TKPガーデンシティPREMIUM神保町 プレミアムボールルーム

【プログラム】

◆ご挨拶 倉山満 理事長

1.原田泰 先生(元日銀審議委員、名古屋商科大学ビジネススクール教授)

講演【経済政策について】 & 柿埜真吾先生と一問一答

2.佐藤綾野 先生(青山学院大学教授)

講演【規制改革について】 & 渡瀬裕哉研究員と一問一答

3.國分俊史 先生(東京大学先端科学技術研究センター特任教授)

講演【経済安全保障について】 & 江崎道朗研究員と一問一答

4.廣瀬陽子 先生(慶應義塾大学総合政策学部教授)

講演【地域研究と国際政治について】 & 中川コージ研究員と一問一答

5.今谷明 先生(国際日本文化研究センター名誉教授)

講演【皇室について】 & 倉山満研究員と一問一答

◆閉会のことば 江崎道朗 理事

 

【救国シンクタンク会員様のお申し込み方法】

8月1日よりお申込み受付を開始しています。事前登録制(定員制、先着順)となります。

メルマガでお申込みURLをご案内いたしますので専用フォームにてお申し込み下さい。

※WEB配信は後日会員向けに予定しております。

 

【一般のご来場者様のお申し込み方法】

入場チケットの販売を8月1日よりpeatixにて開始しております。

事前登録制(定員制、先着順)となります。

下記URLより専用フォームにてお申し込み下さい。

救国シンクタンク 第5回フォーラム 本当に大事な五つの論点
秋のフォーラムを開催いたします。 各分野の第一線でご活躍されているゲスト5名をお招きします。※お申込みにあたって 定員制、先着順となりますので予めご了承ください。 【プログラム】◆... powered by Peatix : More than a ticket.

※WEB配信は後日チケットご購入者様向けに予定しております。

 

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【第二回 救国シンクタンク 懸賞論文募集のお知らせ】

救国シンクタンクにて第二回懸賞論文を募集いたします。

第二回目となる今回は《「業績評価条例(旧・行政評価条例・政策評価条例)」のモデル条例アイディア》を論文として募集します!

優れたアイディアに関しては、救国シンクタンクの『業績評価条例』のモデル条例案に取り入れることを想定していますので、奮ってご応募ください!

募集期間は〈令和4年9月9日~令和5年1月31日〉です。

詳細はこちらをご確認ください。

懸賞論文
第二回 救国シンクタンク懸賞論文 懸賞論文結果発表 第二回懸賞論文は厳正な審査の結果、下記の通り大賞1名、奨

 

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【オンライン公開研究会のお知らせ】

10月13日(木)18時00分からオンライン公開研究会を開催しました。

《全編を一般公開》して、会員以外の方にもリアルタイムでご参加いただきました!

今回は10月3日の渡瀬研究員メルマガでお伝えしたアトラス財団との提携について、渡瀬裕哉研究員から詳細をお伝えさせていただきました!

YouTubeライブ配信のアーカイブを是非ご視聴ください!

【全編公開!】臨時国会の注目点は? 救国シンクタンク(2022年10月13日)オンライン公開研究会 Youtubeライブ 倉山満 江崎道朗 渡瀬裕哉 中川コージ【チャンネルくらら】

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《救国シンクタンク叢書 第2弾『大国のハイブリッドストラグル』のお知らせ》

2022年7月11日に救国シンクタンク叢書 第2弾『大国のハイブリッドストラグル』を刊行しました。叢書『大国のハイブリッドストラグル』は、2022年1月22日に開催した、第3回救国シンクタンクフォーラム「大国のハイブリッドストラグル新春2022」を基に書籍化しました。

〈Amazon〉

救国シンクタンク叢書 大国のハイブリッドストラグル: 大国は自己の権益を拡張せんと蠢いている
アメリカ、中国、ロシアの3 カ国および、軍事、地政学それぞれの領域における新進気鋭の専門家5名が知見を共有し解説する。小泉悠 (ロシアの軍事・安全保障政策を専門)、奥山真司 (欧米各国の地政学や戦略学を専門)、部谷直亮 (安全保障全般を専門)、渡瀬裕哉 (国際情勢分析を専門)、中川コージ (組織戦略論を専門) 【ハイブ...

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https://books.rakuten.co.jp/rb/17183857/

叢書化を記念した特別番組も宜しければご視聴ください。

戦争でも平和でもない状態〜ハイブリッド・ストラグルとは? 『大国のハイブリッド・ストラグル』江崎道朗 中川コージ【救国シンクタンク】

米国の価値観とは?『大国のハイブリッドストラグル』出版記念【救国シンクタンク】

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(文責:事務局)

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