戦略科学者、自称「マッドサイエンティスト」の中川です。
(先週からの続き。)
主催団体は科学技術部、中国科学院といったチャイナの組織になりますが、後援組織として世界知的所有権機関(WIPO)が入っているところに注目します。このイベントが知財に関してチャイナの独りよがりではなく国際連携であることをアピールしています。WIPO現役事務局長からのビデオメッセージもあったようです。
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1711862429490424828&wfr=spider&for=pc
WIPOといえば、2020年10月の事務局長選において、米国が推すシンガポール国籍のダレンタン(邓鸿森)氏55票、チャイナが推すワンビンイン(王彬颖)氏28票でダレンタン氏が当選しています。42が当選ラインだとすれば、次回までにチャイナが相手陣営を切り崩しにかかることは容易に想像できます。すでに次の選挙に向けて選挙活動をスタートしているということでしょう。
約1年前に米中対立コンテキストにおいて事務局長選でチャイナが負けたわけですが、そんなことごときでそっぽを向かないところがチャイナの強かさです。本イベントでもチャイナはしっかりとWIPOと関係構築を深めているということがうかがえます。ちなみに、ワンビンイン氏は現在「WIPOブランド&デザインセクター」のリーダーを努めています。
https://www.wipo.int/about-wipo/en/management.html
TPP参加条件のひとつとして、チャイナの知財の総合的な体制整備がチャイナの課題となっていますが…
続きはぜひ会員向けメルマガでお読みください。ご入会後いただくとメールマガジンをお届けいたします。貴重な情報満載の過去のメールマガジンもすべてお読み頂けます。
救国シンクタンクの理念に賛同し、活動にご協力いただけます方は、下記の「運営協力」よりご入会の手続きをお願いいたします。運営協力 | 一般社団法人 救国シンクタンク (kyuukoku.com)
**********
【お知らせ】 9/30研究会の倉山満所長所見YouTubeぜひご覧ください。
岸田新総裁の人事と政策について 倉山満の所長所見【救国シンクタンク】
次回から会員限定公開となります。この機会にぜひご入会をご検討下さい。
【会員限定オンライン公開研究会】
毎月月末の定例研究会を10月より、YouTubeにて会員限定ライブ配信致します。
詳細はこちらをご確認ください。
【第一回 救国シンクタンク 懸賞論文】
救国シンクタンクでは、昨年のプロジェクト「緊急事態宣言発令の参考となる資料の公文書化」の重要性をさらに多くの方々にご理解いただくために論文を募集しています。
募集期間は〈令和3年9月7日~令和4年1月31日〉です。
詳細はこちらをご確認ください。
**********
会員の皆様は、公式サイトの会員ページにて、過去のメルマガ配信履歴をいつでもお読み頂けます。
(文責:事務局)