ウィリアム・バックリー・Jr(1955年『ナショナル・レビュー』創刊)
■米国保守主義の系統は大きく2つに分けられます。
① バーキアン
エドマンド・バーク以来の、特にイギリスの保守思想、歴史・伝統主義
② リバタリアン
徹底して自由を求める。ロックの財産権の思想、自由や個人の自由の権利を重視。
理論はハイエクの『隷従への道』、ロバート・ノジック『アナーキー・国家・ユートピア』、アイン・ランド『肩をすくめるアトラス』など
■フュージョン(融合)
戦後、米国保守主義は、バーキアンとリバタリアンとどちらの方向を目指すべきかと大論争になる。そこで冷戦当時、ソ連共産主義を共通の敵として、フュージョニズム(融合主義運動)が起きる。
論客、思想家は『ナショナル・レビュー』を創刊したウィリアム・バックリーや、共同編集者フランク・マイヤー。政治運動としては、フュージョン(融合)運動により、その後の保守連合につながっていく。
救国シンクタンクは、バーキアンとリバタリアンの両面の視点を持ち、2つの異なる立場を並べることで、比較可能な選択肢を提示していきたいと考えています。
(研究会議事録より抜粋 文責:事務局)